是枝裕和監督が審査員に! いよいよ開幕した「カンヌ国際映画祭 2024」今年注目したい5つのこと
ベルリン、ヴェネチアと並び世界三大映画祭の一角をなす、第77回カンヌ国際映画祭が今年も開幕。『バービー』で話題をさらったばかりのグレタ・ガーヴィグ監督がコンペティション部門の審査員長を務める。ここでは、今年の注目ポイントをキャッチアップ! パルムドールは誰の手に? 【写真】カンヌ国際映画祭2024、豪華セレブのレッドカーペットドレスを速報!
まずは、気になる日本勢の動きをチェック!
今年はパルムドールを狙うコンペティション部門に日本作品のノミネーションはないが、カンヌの常連監督でもある是枝裕和監督が初めて同部門の審査員を務める。 また「ある視点」部門には、奥山大史監督の『ぼくのお日さま』(9月公開)が選出されている。 さらに、スタジオジブリが名誉パルムドールを受賞したことも既報。監督や俳優など個人ではなく、団体が受賞するのは同賞で初。40年に渡る功績が讃えられた。2024年は同じ名誉パルムドールの受賞者として『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカス監督と俳優メリル・ストリープが名を連ねている。 そして2024 年カンヌ国際映画祭のメインポスターには、黒澤明監督『八月の狂詩曲』のシーンが選ばれた。主催者によれば「団結、すべての調和を求める大切さを思い出させてくれる」黒沢作品へのリスペクトが今年を象徴するポスターに込められているという。 写真:昨年のカンヌ国際映画祭にて是枝監督。
ズバリ、パルムドール候補の目玉は?
昨年のコンペ部門を振り返ると、『落下の解剖学』や『関心領域』、『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』といったオスカー候補が名を連ね、賞レースの前哨戦としてのカンヌの存在感をあらためて知らしめた。今年、コンペ部門にラインナップする22作品のうち、存在感を見せつけるのはどれか。 『哀れなるものたち』のオスカー4部門受賞による快進撃も記憶に新しいが、エマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督脚本の強力タッグによる『憐れみの3章(英題:KINDS OF KINDNESS)』がコンペ部門入り。ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーも再集結し、監督独自の世界観を3部構成で彩るという。映画表現の可能性を押し広げる問題作に期待。