【専門家・体験談】読み書きがニガテなディスレクシア(発達性読み書き障害)とは? おすすめの学習サポート・学校での対応
<・読むのが苦手な場合> ・行に沿って定規や下敷きを当てながら読む ・リーディングトラッカー(一行のみ見えるように切り抜かれたシート)を使う ・鉛筆や指で文字を追いながら読む ・パソコンの拡大機能、拡大コピーを利用する ・ゆっくり読む ・声に出して読む ・短い文章を読む ・文節に「/」などの区切りの印を入れる ・音声教材や読み上げアプリを活用する また、文章を理解するのが苦手なお子さまには、以下のスモールステップでの読み取りの練習も有効です。 ▼ステップ1 難しい言葉やキーワードを抜き出して、意味を確認する。 ▼ステップ2 保護者のかたが声に出して読み聞かせる。 ▼ステップ3 お子さまが声に出して読む。お子さまがどこを読んでいるのかわからなくなる場合は、読んでいる行だけが目に入るように、下敷きなどを使って周りを隠してみる。 ▼ステップ4 段落ごとに囲んで、要点を確認する。 さらに慣れてきたら、説明文では、問題を解きはじめる前に「書きはじめ」「説明」「まとめ」といった段落の働きについて話し合うのもおすすめです。 物語文では、登場人物の気持ちの変化などについて話し合うと、より理解が深まりますよ。
<・書くのが苦手な場合> ・マス目のあるノートに書く ・お子さまの書きやすい筆記用具や紙を使う ・一つの文字をパーツに分けて見るように促す ・大きなスペースを使って、ていねいに書く練習をする ・パソコンやタブレットで入力する、写真に撮る、録音するなど書く以外の記録方法を取り入れる さらに、お子さまが一生懸命書いているときには、保護者のかたができる範囲でほめてあげてください。お子さまのやる気が高まりますよ。 大切なのは、お子さまに合った方法を探ること。 「いろいろ試して、1つうまくいけば大成功」と思って、保護者のかたにとっても無理がない範囲で、お子さまにあった方法を取り入れてみてくださいね。 ディスレクシアはLDの中でも多いタイプで、学校や医師、専門家はこれまでにいろいろな事例を経験してきています。 信頼できる周りの方に相談することで、上記以外にもよりお子さまに合ったアイデアやサポートをしてもらえるかもしれません。