【専門家・体験談】読み書きがニガテなディスレクシア(発達性読み書き障害)とは? おすすめの学習サポート・学校での対応
小学生のディスレクシアの特徴
小学生になると、文字の読み書きの機会が増えます。 ご家庭で国語の音読や書き取りなどの宿題に取り組む様子を見て、「もしかして……」と気にされている保護者のかたもいらっしゃるかもしれません。 ここでは、ディスレクシアの子どもに見られる特徴の例をご紹介します。 【文字を読むとき】 ・文字を1字1字区切って読む ・単語や文章を不自然なところで区切って読む ・行や文字を飛ばして読む ・自分で書いた字を読めない ・文末などを変えて読む ・文字は読めても意味がつかめない ただし、「文字は読めても意味がつかめない」場合は、ディスレクシアだけではなく、知識が足りない、知的な課題があるなど、別の要因の可能性もあります。
【文字を書くとき】 ・鏡文字(左右反転した文字)を書く ・漢字の「へん」と「つくり」の位置を逆にして書く ・画数の多い漢字を正しく書けない ・助詞の「は」を「わ」と書く ・「め」「ぬ」など形が似ている文字を書きまちがえる ・促音「っ」や撥音(ルビ:はつおん)「ん」をまちがえる ・枠からはみ出して書く ・枠の始めの方に偏って文字を書く ・図形をうまく認識できない(「日」を「口」「口」と分けて書いてしまうなど) そのほかにも、書き取り練習した漢字をすぐ忘れてしまう場合や、左と右の区別がつきにくく、それが文字の読み取りの困難に結びついている場合、手先が不器用で力加減がうまくいかず、字が上手に書けない場合などがあります。 上記の特徴は一例で、お子さまによって原因や状況はさまざまですので、まずは学校の先生やスクールカウンセラー、地域の教育相談窓口などに相談をしてみましょう。 その上で必要があれば、医療機関で受診するのがおすすめです。 小児神経科、児童精神科、発達外来などでは、専門医がディスレクシアを診断できます。
ディスレクシアの子どもの勉強法
ディスクレシアで特に困難が表れやすい教科は国語。 また、同じく文字を扱う英語の学習でも、難しさを感じるお子さまが多くいます。 「読むのが苦手」「書くのが苦手」など、特性に合わせたサポートが、ご家庭でも取り入れやすくおすすめですよ。