虎のソナタ やりすぎ?ベテラン記者の寛平マラソン取材装備 上半身6枚重ね着、下半身も4枚重ね履き…
師走も半ばの15日はとにかくイベントの多い日で、サンスポの記者も各地で飛び回っていた。 阪神担当だけでも4カ所へ向かったが、一番遠方に赴いたのはキャップの新里公章だった。飛行機に乗って高知市の春野総合公園野球場へ。藤川監督が野球教室に参加し、地元の子供たちを指導。その後に囲み取材に応じてくれた。 「年内に藤川監督を取材する機会はもうほとんどないので、30分以上も話してくださいました」 その言葉を聞くと、2024年はあとわずかだと感じさせる。だが、そんな感傷も新里には関係ないようだった。 「翌日に休みがついていたので、それならばと高知に1泊することにしました。秋季キャンプのときもカツオをたらふく味わったんですけど、また食べたいなぁと思って…」 けっ! 日帰り出張ご苦労さんと声をかけなくて、よかった。のんべえは「高知」と聞くだけで酒のことしか考えられなくなるのだろう。 その頃、阪神の本拠地・甲子園球場ではアメリカンフットボールのビッグゲーム、甲子園ボウルが行われていた。ベテランの月僧正弥とともに、普段はゴルフ担当の入社2年目の好青年、鈴木和希も取材に向かった。立命大45-35法大。アメフトのおもしろさが詰まった好ゲームに、鈴木青年も興奮気味だった。 「初めて甲子園ボウルに来て、最後までハラハラドキドキのいい試合を見られて、うれしかったです」 野球のときはバックネット裏の記者席で観戦するのだが、アメフトのときは一塁側の上段に記者席が設けられる。 「立命大の応援団の横だったので、ブラスバンドやチアリーダーの応援や歓声がすごくて…。いい試合だったので、記者席からも声が上がったりしていました。ゴルフ取材で静かにスポーツを見るのに慣れすぎていたので、スポーツの醍醐味を思い出しました」 その新鮮な気持ちをいつまでも持ち続けてほしい-。そう願う虎ソナだった。一方、サンスポを挙げての一大イベント「淀川寛平マラソン」には運動部からもベテランの上阪正人が2年連続で応援に借り出されていた。師走の淀川河川公園は寒い。大会初日の14日は5度まで冷え込んで小雨も降り、15日も晴れたものの8度まで下がった。昨年大会も雨にたたられており、さすがはベテラン、その経験をしっかりと生かしていた。 「着るホカロン、フリース、セーター、革ジャン、裏地がアルミ素材のジャケット、ライトダウンと上半身に6枚重ね着して、下半身も4枚重ね履きし、手袋も2枚重ね、靴用のカイロも入れて、ニット帽もかぶりました。冬場の取材用に常備しているものを活用して、装備は完璧。暑いくらいでした」