大阪・吉村知事 高齢者施設の3日に1回の検査「続けるべきだろうと思います」
大阪府の吉村洋文知事は7日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、大阪府内の新型コロナウイルス感染状況について「新規感染者数ですが減少傾向に入っています。前週比で行くと0.66倍で右肩下がりになっている状況です。大阪だけではなく全国的にもこういう状況になっています」と述べた。 【動画】大阪・吉村知事が定例会見(2022年9月7日)
会見によると、大阪府内では10代以下が前週より増えているが、吉村知事は「これは学校が再開したことが起因していると思う」と説明。府民に対して「現状右肩下がりになっている状況ですが、当然ウイルスは世に存在しておりますので、特に感染したらリスクが高い方、基本的な感染対策の徹底をお願いします」と呼びかけた。
報道陣からは、これからの季節、インフルエンザとコロナが同時に生じる可能性について、早い段階から手を打っておきたいという対策はあるかという質問があった。 それに対し、吉村知事は「その時は発熱外来も非常にひっ迫すると思っていますので、それに向けた対策として、これまでやってきたオンラインの若年軽症者向けのオンラインシステム、これは感染が減ってくれば一旦終了しますがノウハウは獲得しましたので、そういったものを積極的に展開していきたいと思います」と答え、ワクチン接種についての推進も行っていくとも述べた。
別の報道陣からは「高齢者施設で行われている3日に1回の頻回検査も継続していくのか」という質問があった。それに対し、吉村知事は「継続していきたいと思っています。高齢者施設はリスクの高いところになりますし、実際に陽性者も今まで5533人これで見つかってます。検査件数として240万件、非常に多い検査にはなります」と説明。 「陽性率もそこまで高くはないですが、まったく無症状の人にやって5500件見つかってますので、高齢者施設というのはだれかの持ち込みであることは間違いないわけですから、そういった意味で5533人分の陽性が早くみつかった段階で持ち込みが防げたことを考えると、やはりこれは続けるべきだろうと思います」と答えた。 また「(大阪府内には高齢者施設が)約3800施設あって、東京の約3100施設より多い環境です。またお亡くなりになる方も高齢者施設の方が多いので、高齢者施設の対策は大阪にとって必要なことだということでやってきました」と話していた。