米中首脳、16日にペルーで会談 衝突回避へ相違点管理
[ワシントン 13日 ロイター] - バイデン米大統領が今週16日にペルーで中国の習近平国家主席と会談する。複数の米政府高官が13日明らかにした。両首脳の会談は今回が最後となる見通し。 ペルーの首都リマで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の合間に会談する予定で、米中の緊張の高まりや世界の紛争について協議する見通し。 両首脳の会談は4月の電話会談以来初めてとみられる。 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、中国とつながりのあるハッカー集団が米当局者を標的にしたとされる問題を巡りバイデン氏が懸念を伝える見込みとした。 また「(バイデン氏は)オープンな対話ラインを維持することで、米中が相違点を管理し、競争が紛争や衝突に発展するのを防ぐことができると示してきた」と述べた。 政府高官らによると、バイデン氏はウクライナ侵攻を続けるロシアに対する中国の支援や、1万人を超える北朝鮮兵士のロシア派遣についても提起する見通し。 在ワシントンの中国大使館はコメント要請に現時点で返答していない。 トランプ次期米大統領は「米国第一主義」の貿易政策の一環として、中国からの輸入に一律60%の関税を課すと表明し、中国は反発している。 サリバン氏は「政権移行は地政学上、特に重大な瞬間だ」とし、「競争相手や敵対国が機会を探る可能性がある局面だ」と指摘。「バイデン大統領はこの移行期間を通じて米中が安定性、透明性、予測可能性を維持する必要があると伝える」と述べた。