【何が】イプシロンロケットの次世代機 「イプシロンS」燃焼試験中に爆発 去年の燃焼試験でも
鹿児島読売テレビ
26日朝、種子島宇宙センターでイプシロンロケットの次世代機「イプシロンSロケット」の燃焼試験中に爆発が起きました。爆発は2023年7月、秋田県での燃焼試験中にも起きています。対策して臨んだ再試験で再びの爆発。何が起きたのでしょうか。 モーターから噴き出されるオレンジ色の炎。 種子島宇宙センターでは26日午前8時半から「イプシロンSロケット」の第2段モーターの燃焼試験が行われました。試験は2分ほどの予定でしたが…開始から49秒ほどで異常燃焼が発生し爆発が起きました。 (アナウンス) 「異常燃焼が発生しまして火災が一部発生しています」 JAXAによりますとケガ人は確認されていないということです。 イプシロンSはイプシロンロケットの次世代機として開発が進む固体燃料ロケットです。2023年7月、秋田県の実験場で行われた燃焼試験でも爆発が発生。点火装置の一部が溶け燃料に着火したことが原因だったと特定し、対策を講じて今回の再試験に臨んでいました。 JAXAは26日午後4時半ごろ会見を開き「燃焼圧力が予測より高めだった」ことなどを挙げ、今後データを洗い出し原因を究明すると説明しました。 (イプシロンロケットプロジェクトチーム・井元隆行プロジェクトマネージャー) 「3度目(の失敗)はないので徹底的にすべての対策をする。できるだけ短い期間で原因究明したい」 試験場の設備も損傷していて復旧には最低数か月はかかる見込みだということです。2024年度内に予定していたイプシロンSの打ち上げへの影響については、「現時点で何とも言えない」としています。