推し活ブームを牽引するダイソーの開発力「専門の開発部門があるわけではない」 9割が自社開発だからこそ誰もが推し活担当に
■SNS、YouTubeなどあらゆる手を駆使した市場調査「今後はグローバル展開も」
現在、推しカラー別のうちわグリップ、推しの写真や切り抜きを入れて持ち歩けるキーホルダー、ぬいぐるみやキーホルダーをホールドしてスマホで撮影できる推し撮りスティックなど、約200種類の推し活グッズを展開しているダイソー。 そのアイデアは、「取引先のメーカー様からご提案いただく場合もあれば、弊社のバイヤーが提案する場合、さらには、弊社内で推し活をしているメンバーの声から生まれるものなど様々」だという。 推し活専門の開発部門があるわけではなく、あらゆるジャンルの専門バイヤーが常に考えており、SNSを見ながらユーザーの声を拾ったり、YouTubeを見て、ユーザーがどのように使っているかを探ったり、辛口コメントがあった場合は、改良方法を考えるなど、日々の動向を見ながら開発にあたっている。 安価で買えて、自分流のアレンジも楽しむことができる100円ショップの推し活グッズ。ダイソーでは今後、推し活市場にどのような展望を抱いているのだろう。 「弊社は現在、グローバル展開を強めていますが、まだ、推し活という言葉が浸透していない国も多くあります。ただ、日本のアニメやキャラクターの文化が海外で人気であることは日々、実感しています。例えば、人気のコミックの中でラーメンを食べるシーンがあると、ラーメンが人気になることはもちろん、ラーメンに乗せるゆで卵を簡単に作れる商品が売れるという現象も起きています。そのような流れからも、いずれ、“カワイイ”と同様に、“推し活”という言葉もそのまま世界で通用するようになるのではないかと感じていますので、今後、世界規模で、ダイソーの商品による推し活の新しい楽しさのご提案を行っていければと考えています」 安価で買えて、自分流にアレンジすることができる100均の推し活グッズ。応援グッズをオリジナルで作りたいという人はもちろん、日常生活を推し色に染めたい人にとっても、今後、強い味方となることは間違いないだろう。 ※商品は店舗により取り扱いが異なり、売り切れの場合もございます。 (取材・文/河上いつ子)