トイレの「換気扇」を24時間つけっぱなしにしています。空気がこもらないようにしたいのですが、電気代を考えると消すべきでしょうか? 最近“電気代”が高いので迷っています
電気代が高くなっている昨今、どうにか節約できないかと考える人は多いのではないでしょうか。今回は24時間365日つけっぱなしの人もいる「トイレの換気扇」に焦点を当てて考えてみます。 トイレの換気扇の電気代はどのくらいなのか、その都度消すことによるデメリットはあるのか、また少しでも電気代を節約するための方法について解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
そもそもトイレの換気扇にかかる電気代はいくら?
トイレについている換気扇をずっとつけっぱなしにしているけれど、電気代はどのくらいかかっているのか……そんな疑問を持っている人もいるでしょう。まずは換気扇利用の際の電気代の計算式「消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)」にあてはめて、費用を計算していきます。なおトイレの換気扇は定格消費電力2.2W(60Hz)の「PanasonicのFY-08PFRY9VD」を使用していると仮定します。 まずはこの定格消費電力を1000で割り、消費電力の単位をWからkWhへ変換すると、2.2(W)÷1000=0.0022(kWh)となります。電力単価は家庭によって異なりますが、全国家庭電化製品公正取引協議会が設定している目安単価「31(円/kWh)」として計算すると以下のようになり、24時間つけっぱなしにしても2円程度だということが分かります。 0.0022(kWh)×31(円/kWh)×24(時間)=1.6368(円) さらに計算していくと、1ヶ月(30日)の場合は60円、1年(365日)の場合でも730円です。また今回計算している定格消費電力は、その製品がフル稼働したときの消費電力を指しているため、実際にはさらに安くなる可能性があります。
トイレの換気扇を消した時のデメリットとは?
トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにしている場合は、1日につき約2円程度かかることが分かりましたが、消してしまったときのデメリットとして次のようなことが挙げられます。 ・不快な匂いが染みつく ・湿気やカビが発生して衛生面に不安が出てきてしまう ・外部から入ってくる埃や花粉、有害物質がトイレにたまってしまう トイレの換気扇を稼働させないことで、健康的にも衛生的にも影響が出てきてしまう可能性があります。換気扇で空気を循環させることは、匂いのみならず健康予防にも有効なのです。電気代はかかってしまいますが、トイレの換気扇は常に稼働させておいたほうがよいといえるでしょう。