NFLスーパーボウル 経済効果600億円が生まれる理由
今年のNFL スーパーボウルは、43対8でシーホークスがブロンコスに圧勝。攻撃力と経験で勝るブロンコス有利とも言われていたが、後半のファーストプレイで、シーホークスがキックオフ・リターン・タッチダウンを決めて、29対0とすると、ほぼ試合は決まった。 <アメリカンフットボール>学生は社会人に勝てないのか ■シーホークスが圧勝も高視聴率を記録 しかしながら、視聴率などにもたらした影響はわずか。速報値によれば、昨年の48.1% から47.6%に下がったものの、歴代では5位(1位は1982年の49.1%)をマーク。試合序盤で49.2%、勝敗の行方がすでに決まった終盤でも46%と高い数字をキープした。 番組視聴占拠率は70%に達し、シアトルエリアでは、視聴率が56.2%で、番組視聴占拠率が92%だったそう。シアトルでは、テレビを見ていた人の92%が、スーパーボウルの中継を見ていたことになる。 ■視聴者数は歴代米テレビ番組で1位 平均視聴者数においては、スーパーボウルはもちろんのこと、アメリカの全テレビ番組を含めて、歴代1位を記録。全米で1億1150万人がテレビで試合を見たという。アメリカの総人口の約3分の1が、試合を観戦した計算だ。 <歴代米テレビ番組平均視聴者数> 1. 1億1150万人 スーパーボウル(2014年) 2. 1億1135万人 スーパーボウル(2012年) 3. 1億1101万人 スーパーボウル(2011年) 4. 1億869万人 スーパーボウル(2013年) 5. 1億648万人 スーパーボウル(2010年) 6. 1億600万人 M*A*S*H(1983年) もっともこれは、予想されたことか。2010年から毎年のように平均視聴者数を更新しており(昨年は、試合途中で停電したのが響いた)、試合を中継したFOXは、テレビコマーシャル(TVCM)料金を史上最高の「30秒、平均400万ドル(約4億400万円)」に設定。それでも前回大会よりも1ヶ月ほど早い、昨年12月には完売したそうだ。