制服デザイン全国コンクール、福井の女子高生が最優秀賞 「着物×セーラー服と学ラン」評価
全国の中高生から学校の制服、体操服のデザインやアイデアを募ったコンクールで、福井県立高志高校(福井市)の谷口心春さんが制服デザイン部門の最優秀賞に選ばれた。福井県をイメージした色合いやモチーフを取り入れた和洋折衷のデザインが高く評価された。実際に縫製された制服が贈られ、「受賞を通し全国に福井の魅力をアピールできたら。今後も新しいことに挑戦しながら創作に取り組みたい」と喜んでいる。 コンクールは、学生服メーカー「トンボ」(本社岡山市)が11月29日の「いい服の日」にちなみ、子どもたちが斬新なアイデアを発揮する機会として主催している。今回の制服デザイン部門は全国の中高生から6817点のデザインが寄せられた。同部門で県内からの最優秀賞獲得は初めて。 「セーラー服や学ラン(詰め襟の学生服)は日本文化の一つになっていると思う。着こなしも人それぞれで魅力的」と谷口さん。青色や白色を使ったセーラー服と学ランをベースに、水仙の模様が入った袷(あわせ)の着物を羽織り、アジサイが描かれた帯やベルトを締めるデザインを考案した。 裏地にも水仙の柄を使い、女子向けは着丈を長くして裾にレースを付け、後ろ姿をドレスのように見せるなど細部までこだわり、さわやかで上品な印象に仕上げた。
福井新聞社