校名再考 直接請求へ署名 日立「松風中」 住民グループ開始 茨城
茨城県の日立市立坂本中と久慈中を統合して来春開校する「松風中学校」を巡り、校名の再考を求める住民グループは29日までに、地方自治法に基づき条例の改廃を市に直接請求するために必要な署名活動を始めた。市有権者数の50分の1に当たる約2900筆以上の署名を目標に、11月24日まで活動する予定。 「松風中学校名の削除を求める会」によると、活動は28日にスタートさせ、署名集めを行う受任者は計125人(24日現在)集まった。住民側は、学校名を定めた市条例から「松風中」を削除し「久慈中」を存続させることを求めている。 請求理由として、新校名を決める過程で住民に十分な情報提供がなかったとして「民意が反映されていない」と主張。新校名の公募結果も公表されず、公募の前には学校側が既存校名とは別の名称で応募するよう生徒らに働きかけたとして「透明性、公正性に欠ける」としている。 活動初日に地域を回った同会の鴨志田征央代表は「地域の人たちの思いを市や議会に聞いてもらうためにも、多くの署名を集めたい」と話した。
茨城新聞社