中国サービス業の民間指標、予想上回る活動拡大示す-刺激策実施後
(ブルームバーグ): 中国のサービス業活動を測る民間指標が10月に3カ月ぶり高水準となり、活動拡大ペースが予想以上に加速した。中国政府の景気刺激策により個人消費が回復しつつある可能性が示唆された。
5日発表された10月の財新サービス業購買担当者指数(PMI)は52と、前月の50.3から上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(50.5)を上回った。PMIは50が活動拡大・縮小の境目となる。
財新智庫の王喆シニアエコノミストは発表文で、「市場の改善に伴い、需要と供給は引き続き拡大した」とし、「企業は短期的なマクロ経済状況に自信を示した」と述べた。
中国本土株の指標、CSI300指数は同統計発表後にプラス圏に浮上し、一時1.2%高を付けた。
製造から住宅セクターに至るまで暫定的に回復の兆しが見られたものの、消費経済の健全性は今後も注視される見通しだ。個人消費減少、企業収益の悪化、雇用喪失という負のデフレスパイラルを回避するには内需回復が鍵となる。
財新の調査は統計局と比べてより小規模な企業に重きを置いている。
原題:China Services Growth Picks Up More Than Expected After Stimulus(抜粋)
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Josh Xiao