【イベントレポート】「キングダム 大将軍の帰還」山崎賢人、大沢たかおから“絶対に揺るがない魂”受け継ぐ
映画「キングダム 大将軍の帰還」の大ヒット御礼舞台挨拶が11月14日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの山崎賢人と大沢たかおが登壇した。 【写真】山崎賢人の背中を押す大沢たかお 本作は、原泰久のマンガを佐藤信介が実写化した映画「キングダム」シリーズの第4弾。前作「キングダム 運命の炎」にて、主人公の信と大将軍・王騎が初めて同じ戦場に立った馬陽の戦いの続きが描かれる。山崎が信、大沢が王騎を演じた。なお7月12日に公開された「キングダム 大将軍の帰還」は、現在までに興行収入80億円目前の大ヒットを記録している。 「信と王騎の帰還!」と銘打たれた本イベント。シックなスーツ姿の山崎に対し、大沢はメガネをかけたラフな格好で登場する。大きな歓声で迎えられる中、大沢は「普段は衣装の指定があるのですが、今回はなくて。僕は普段着で来ちゃった(笑)。そしたら(山崎が)フレッシュな姿だったから……。なんか申し訳ない」とはにかむ。山崎は「公開から4カ月が経つのに、皆さんに笑顔で迎えていただき本当にうれしい。これだけ皆さんに愛される作品になったんだと、誇らしくもあり感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶した。 シリーズ第1作「キングダム」から本作に至るまで、信・王騎として作品を牽引してきた2人。撮影では互いに刺激を受けたそうで、山崎は「信が王騎から学びや刺激を受けたように、自分も大沢さんからたくさんのものをもらった。全部が思い出で宝物です! 絶対に揺るがない、魂のようなものを忘れずにこれからも生きていきたいと思います」と振り返る。大沢は「ひたむきに作品と向き合い続ける姿を隣でずっと見てきました。悩みながらも日々練習して役に成りきる姿に刺激を受けるし、逆に自分は続編ごとにもっと体を作っていかなきゃいけない。それは成長していく彼のそばに王騎としていなければいけなかったから。そう思わせてくれたのは、山崎くんの努力のおかげです」と真摯に語った。 またファンの間で名シーンの1つとして挙げられている「将軍の見る景色」について、山崎は「僕も好きなシーンで、(撮影では)素直に王騎将軍と過ごしてきたままの信でいようと。大沢さんの声、体温をすごく感じた。いい緊張感がある中で、信と同じように深呼吸をして撮影に臨みました」としみじみする。大沢は「いずれ、あのシーンがくるんだろうなと思っていた。キングダムの撮影はあまり話し合うことがないんです。ほぼぶっつけ本番。山崎くんの表情が見えない中で撮ったんです。完成した映画を観て、彼の表情を見て本当に感動した。信がそこにいるんだと。出会った頃とは違う、どんどん前をいくその姿に心を打たれました」と述懐した。 イベントでは、原が本作や山崎・大沢への思いをしたためた手紙がMCから代読された。原は「賢人くんに信を演じてもらえて本当によかった。賢人くんと『キングダム』の出会いには、何か運命的なものを感じています」「映画『キングダム』シリーズは、4作を通して大将軍・王騎の死までを描くプロジェクトでありました。僕自身、思い入れの強いキャラクターだったその王騎をここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上にうれしいことはありません。実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になったと思います」とつづる。山崎は「原先生と一緒に最高の映画を作り上げられたことを本当にうれしく思います」、大沢は「実写化させていただいたことに感謝していますし、自分を信じてくれたことも感謝しています」と感慨深い様子だった。 「キングダム 大将軍の帰還」は上映中。 ■ 原泰久 手紙全文 公開から4カ月。「キングダム」らしい粘り腰で興行収入80億円の大台にまもなく乗ります。シリーズものは徐々に数字が下がっていくものなのに、4作目にしてこのジャンプアップは本当にすごいこと。製作陣の皆さん、そして何より、何度も映画館に足を運んでいただいた皆さんに心からの感謝を申し上げます。 主演の山崎賢人くん。素晴らしい結果でシリーズの有終の美を飾ることができましたね。賢人くんに信を演じてもらえて本当によかった。賢人くんと「キングダム」の出会いには、何か運命的なものを感じています。主演として、また現場の座長として、これまで多くのものを背負って戦ってくれて本当にありがとうございました。お疲れ様でした。 そして王騎役の大沢たかおさん。映画「キングダム」シリーズは、4作を通して大将軍・王騎の死までを描くプロジェクトでありました。僕自身、思い入れの強いキャラクターだったその王騎をここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上にうれしいことはありません。実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になったと思います。また何度も舞台挨拶に登壇して、興行を盛り上げていただけたことにも感謝しています。本当にありがとうございました。 原泰久 (c)原泰久/集英社 (c)2024映画「キングダム」製作委員会