「白バイ隊員」のバイクに憧れ! 通常のバイクとどう違う? 一般人も乗れるの?
警察の白バイ隊員が乗るバイクである白バイは、昭和11年にそれまでの赤色の赤バイを白く塗り替えたことで誕生しました。白く塗ったきっかけは欧州やアメリカの白バイにならった、大変目立つ色だからだそうです。現在は法律で白バイは緊急自動車とされ、その色は白色と定められています。 本記事では白バイに使用されている車種や市販品のバイクと違う部分、その価格や一般の人が購入できるのかを解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
白バイと市販品のバイクの違うところ
白バイに使われている車種や一般のバイクと異なる点、そして価格についてはどうなっているのでしょうか? ■白バイに採用されている車種は? 白バイに採用されている車種は複数ありますが、現行の主力はホンダCB1300P、ヤマハFJR1300Pです。車種の最後に付いている「P」はPoliceの頭文字で警察専用車両を表しています。 ■市販品のバイクと何が違う? 白バイには次のような市販品とは違う専用装備が複数搭載されています。 ・赤色灯や緊急走行時に鳴らすサイレンと音声放送用のスピーカー ・速度違反車両を取り締まるための速度計 ・シートは1人乗り用で後部座席なし ・スイッチまわりやプリンター搭載 ・ハンドルの高さが高い ・クルーズコントロールシステムの設定が約15km/hから可能 赤色灯やサイレン・スピーカーは警察車両には欠かせない装備です。後部座席がない理由はそこには書類を収める箱があるからです。またメーターを操作するためのスイッチまわりも違っており、違反車両の速度を印刷するためのプリンターも備わっています。 白バイと言えばすごいスピードで後方から追ってくるイメージを持つ人が多いかもしれませんが、エンジンなどは市販品と変わらないそうです。 クルーズコントロールシステムの設定速度が市販車では約50km/hからのところを、ヤマハFJR1300Pでは約15km/hから使用可能です。これは白バイが駅伝やマラソン、パレードなどで使用されるときに、その使い勝手を考慮した機能として備え付けられているのです。 ■白バイの価格は市販品より高い? それとも安い? 政府公共調達データベースによると、2023年に国家公安委員会(警察庁)が株式会社ホンダモーターサイクルジャパンから白バイ144台を購入しており、落札価格は2億9779万2000円のため、1台当たり206万8000円と推定できます。 CB1300Pのベース車種であるCB1300SUPER BOLD’ORのメーカー希望小売価格は167万2000円、上位種のCB1300SUPER BOLD’OR SPは204万6000円となっています。 警察庁がどちらの車種を購入したかは分かりませんが、上記で紹介したような警察車両特有のカスタマイズや少量生産のため市販品よりコストが高くなる可能性が考えられます。