【梅雨の時期の薬膳】湿気で体もどんより…「ダル重」改善に役立つ食品・調理法は?
改善に役立つ薬膳
⚫︎湿邪対策におすすめの食材 湿邪のある時期におすすめしたい食材の特徴と食材の例は下記の通りです。 ・利尿作用が高いもの:小豆、空豆、大豆、とうもろこしなど ・体を温めてくれるもの:生姜、さくらんぼ、納豆、にんにくなど ・胃腸の機能を補ってくれるもの:じゃがいも、しいたけ、にんじんなど 利尿作用の高いものを食べることで、体に溜まった余分な水分の排出が促進されます。体を温めてくれる食べ物は、体内の水分代謝を高めてくれたり、体内の気の巡りをよくするのに役立ちます。 逆に体を冷やす食べ物や、脂っぽく消化機能に負担のかかる食べ物は避けるのがベターです。 ⚫︎おすすめの調理法は? 胃腸の負担にならないよう、冷たく食べるよりも温めて食べるのがおすすめです。蒸す・茹でる・煮るは、使用する脂質が少なく済むため、胃腸への負担を軽減できます。しっかり加熱すれば、食材もやわらかくなり食べやすいですね。 スープや蒸し野菜、煮物などで、おすすめの食材を一つ取り入れてみるところから始めると、気軽に薬膳を取り入れられますよ。 ⚫︎食生活、ここに注意! 梅雨の時期は、ジメジメとした天気と蒸し暑さにより、さっぱりしていて冷たいものを口にしたくなると思います。しかし、冷たいものばかりとってしまうと、胃腸に負担がかかり食欲不振につながりますので注意しましょう。汗をかく季節でもありますので、水分やミネラルの補給も忘れずに行うと良いですね。 【参考文献】 ・東邦大学医学部東洋医学研究室「薬膳と漢方の食材小事典」日本文芸社(2019) ・飯田薫子、寺本あい「一生役立つ きちんとわかる栄養学」西東社、(2019)
宮崎 奈津季