天才たちから学ぶ! 「プロモーション企画」に役立つ9冊
企画者の熱の4冊:天才クリエイターたちは何を考えているのか?
■ [1冊目] 『1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術』(高橋弘樹:著 ダイヤモンド社:刊) 1冊目に紹介するのが、元テレビ東京社員で「家、ついて行ってイイですか?」などの人気番組の企画・制作を務めた高橋弘樹さんの書籍だ。「企画者の熱」「受け手の理解」「伝え方の引き出しを増やすテクニック」という3つの要素も含めて、本書には企画に必要な要素がすべて入っている。 ┌────────── 著者の高橋さんは没入させることにこだわりがあって、それは「家、ついて行ってイイですか?」にも表れていると思います。街頭でたまたま声をかけた人の話で60分間ひきつけるテレビ番組を作るのは難しいことに思えますが、没入感を起こす工夫があることで、それを実現させています。読んでいて「なるほど!」と思う箇所が多くて、本当にまるごと1冊読む価値がある本です(明坂さん) └────────── ■ [2冊目] 『企画脳』(秋元康:著 PHP研究所:刊) そして2冊目は、稀代のヒットメーカー秋元康さんの書籍だ。 ┌────────── 秋元康さんは、市場をゼロから作れる天才マーケターでもあります。この本は特に最初の3割に本質的なことが書かれていて、秋元康さんにしか見えない景色を知ることができます。本の中に「モグラ叩きゲームにハマってはいけない」という表現があります。ヒットする番組や歌手は、すぐに類似した二番煎じが出てきてしまい、そのモグラを叩く作業に追われてしまう。となるともうその戦場で戦っていてはだめで、新しいインプットを増やして、これまでとは違うところに種を巻き続けていくことが大切になります。こうしたことが書いてある、企画者の矜持を感じる一冊でした(明坂さん) └────────── ■ [3冊目] 『悪意とこだわりの演出術』(藤井健太郎:著 双葉社:刊) 3冊目は、TBSのプロデューサーで「水曜日のダウンタウン」などを手掛ける藤井健太郎さんの書籍だ。「水曜日のダウンタウン」のような、他にはない切り口の企画は、時に賛否両論を巻き起こすこともある。 ┌────────── こだわりのベクトルをここまでもっているから、エンタメとしてあそこまでおもしろいものが作れるのだなとわかりました。僕は、アーティストはたとえ炎上してもクリエイティブがある限り、そしてそのクリエイティブにファンが居続ける限り、消えることはないと思っていて、藤井さんもアーティストなんだと感じます(明坂さん) └────────── ■ [4冊目] 『佐久間宣行のずるい仕事術――僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』(佐久間宣行:著 ダイヤモンド社:刊) そして4冊目にあげたのが、佐久間宣行さんの書籍だ。佐久間さんは、テレビ東京で「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などを手がけながら、ラジオパーソナリティとして活躍。現在は、フリーランスのプロデューサーとして、時には演者として、さまざまなテレビ局の番組作りなどで活躍している。