「花びら3枚は珍しい」小山さん育てたハイビスカスの一輪 三重・松阪
三重県松阪市外五曲町の旅行会社経営・小山貴美夫さん(72)が自宅の庭で育てているハイビスカス1本が、深い赤色の3枚の花びらからなる一輪を咲かせた。「四半世紀楽しんできて初めて」と驚いている。 小山さんは25年程前、咲いても一日でしぼんでしまう一日花のはかなさと鮮やかな色に引かれて、仕事先の沖縄県から苗木を持ち帰って育て始めた。今では挿し木して増えた15本程をプランターや鉢で、3階の庭で育てている。毎年4月から11月までほとんど毎日3~5輪咲くという。 今回は5月28日午前、深い赤色の一輪が、花びら3枚で開花した。大きさは20センチほど。小山さんは「ハイビスカスと言えば花びらは5枚。今まで5枚のものしか見たことがなかった。3枚は初めて」と見入っている。 三重県総合博物館(津市)の森田奈菜植物担当学芸員は「四つ葉のクローバーのように(3枚は)見ようと思って見られるものではないと思います。何らかの原因で花びらの芽がなくなったりしたのでしょう」と話している。