県立劇場の新しいスタインウェイ 2月のお披露目へ弾き馴らし
熊本朝日放送
世界三大ピアノと評価されているスタインウェイ。熊本県立劇場で新たに購入されました。 コンサートホールの舞台袖から運ばれてきたのは新品のスタインウェイ。県立劇場は、現在も2台のスタインウェイを保有し、調律や年4回の保守点検をしていますが、不具合が出る場合は、解体して消耗した部品を交換する「オーバーホール」が必要となります。 県立劇場舞台技術グループ長 「この42年の間に2回行っているんですね。業者と話したときに、これ以上オーバーホールで部品を交換するということは、ピアノにとってよろしくないということで」 これまでのものとの交換を見据えて、熊本県がおよそ3800万円かけて購入しました。 新しいピアノに欠かせないのが「弾き馴らし」です。劇場の職員と県内のピアニストらで9月から1週間に2回程のペースで全ての鍵盤を弾き馴らします。 長いときは、開館している丸1日かけて2人が交代して弾き続け、ピアノのコンディションを仕上げていく大切な作業です。 ピアニスト米沢朝美さん 「断然よく響くようになりました。はじめは寝ている状態というか。まだ新品の眠っているような。弾きこむことでしっかりハンマーに弦の跡がつくようになって響きがだんだん豊かになっていくので、これから色々な方が素晴らしい演奏を聞かせてくださるのにちゃんとかなう状態にしてあげたいなと思っています」 新しいスタインウェイは、来年2月、国内外で活躍する金子三勇士さんのリサイタルでお披露目されます。