なかじょの河竹恵美さんと企画した西井直昭さん（左から）

　「中之町商店街ポスタープロジェクト」の投票結果が10月30日に発表された。（岡山経済新聞） 　岡山城主の宇喜田秀家に使える忠兵衛が現代の中之町商店街にタイムスリップした想定で、約90店舗ある中之町商店街の15店を紹介するポスターを制作した。忠兵衛は松竹撮影所俳優部所属の美藤吉彦さんが扮（ふん）して撮影し、コピーは上方落語協会所属の落語家・月亭太遊さんが考えた。 　10月12日から31日まで商店街内のダイコクドラッグ前の特設スポットに全てのポスターを掲出した後、各店や商店街のつり広告として掲出。12日～14日の3日間、来客に投票を呼びかけた。1500票以上あった投票の結果は、中之町商店街の女性経営者などで作る「なかじょ」が運営するインスタグラムで発表した。 　優勝は美容室「EARTH」。侍・忠兵衛が美容室でイメチェンするポスターが、2位と約70票の差をつけて優勝した。2位は日本酒カフェ、3位はドーナツ店「モンスターイエロー」。インスタグラムでは、侍・忠兵衛役の美藤吉彦さんのインタビューも公開している。 　同プロジェクトを担当した西井直昭さんは、同商店街にある広告代理店を経営している。西井さんが以前住んでいた大阪・通天閣の近くにある新世界商店街のポスター展を中之町商店街にアレンジして開催。「中之町商店街の一番の売りは店主やスタッフなど人。まだ訪れたことのない人にも来店してもらえるようにユーモアのあるポスターを制作した。どの店も個性をアピールできたと感じている」と話す。 　なかじょのメンバーで、「カフェ凛空」店主の河竹恵美さんは「文化祭のような雰囲気で、案をたくさん出し合って作ることができた。中之町の人たちは本当に仲がいい。空き店舗はほとんどなく、楽しい商店会。ポスターを見に足を運んでほしい」とも。