司法試験、広島大法科大学院から9人合格 合格者数増加は5年ぶり
6日あった2024年司法試験の合格発表で、広島大法科大学院の合格者は9人(合格率26・5%)と、昨年の5人を上回った。合格者数の増加は5年ぶり。岡山大法科大学院は前年比7人減の5人(同20・0%)だった。 広島大法科大学院は、前回から受験可能になった「来春修了見込みの在学中受験者」から、初めて3人の合格者を出した。野田和裕・法務研究科長は「新型コロナウイルス禍で難しかった学生間の学び合いや、小規模校らしいきめ細かな指導の成果が出つつある」とみる。 岡山大法科大学院の合格者5人は、06年の4人に次いで過去2番目に少なかった。鈴木隆元・法務研究科長は「厳しい数字だ。カリキュラムを精査したい」と強調した。 両校とも、法科大学院を修了しなくても受験資格を得られる予備試験の通過者を含めた全国平均の合格率(42・1%)には届かなかった。
中国新聞社