細るインターン採用、テク・金融で顕著-学生に買い手市場の巨大な壁
就職活動中の学生にとって、魅力的な仕事に就く機会はますます狭まっている。例えば、ゴールドマン・サックスでは今年、応募者数が過去最多を記録。わずか2700人の採用枠に対して31万5000人余りが応募した。採用率は1%未満だ。2900人の採用枠に対して26万人以上の応募があった昨年から厳しくなっている。
新型コロナウイルス大流行に伴うロックダウンに伴い、インターンシップの中止、または完全なリモートへの変更を迫られたことで、プログラム自体を見直している企業もある。 インターンを監督するオフィス勤務者が減っており、「企業はインターンをどうすべきか頭を悩ませている」とポラック氏は話す。
学生にとっては、インターンシップの成否が大きな意味を持つ。バーニンググラス研究所とストラダ教育財団による最近の調査によると、在学中にインターンシップを経験していない学生は、長期にわたる不完全雇用に陥るリスクが大幅に高いことが分かった。
就職活動中の学生にとっては採用が決まっても気が抜けないという問題もある。アルファベットやメタ・プラットフォームズなどのテクノロジー企業は昨年、内定を取り消した。一方、コンサルティング会社のアクセンチュアやデロイトは、新入社員の入社日を延期している。
大手コンサル内定の新卒者に試練-360万円支給、入社日は延期
カーネギーメロン大学の雇用主関係担当責任者、ショーン・マッゴーワン氏は、企業が内定を取り消していることから、就職先が決まった後も面接を続ける学生が増えていると指摘。「ここ数年で信頼関係が壊れた」と述べた。
人材として際立つためには、これまで以上に積極的な人脈作りが重要だとキャリアコーチは話している。
原題:Internships Are Drying Up, Especially in Tech and Finance(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Jo Constantz