99%の営業マンはこれができていない…一流が必ず会話の冒頭に付ける"相手への声かけフレーズ"
■聴きやすいスピードは、10秒なら50文字、30秒なら150文字 ③エピソードを加える 「今は30冊で50万部の著者をやっていますが、43歳でクビ宣言されて独立した当初は、時給900円引っ越し屋のバイトで食いつないでいました。年下にどなられてばかりで、精神的にもきつかったです」 このトークをよく使うのですが、こんなことがありました。「松橋さん、10年ぶりにお会いできましたが、池袋のセミナーにゲスト講師でこられてお話されましたよね。あのときの引っ越しのバイトから著者になった話に、とても力づけられました。感謝しています!」 10年も前に話したことが、これだけ心に残っていると言っていただいて、とても感動しました。 エピソードには人の心を動かす力があります。 特に苦労話と、そこから這い上がったエピソードは、共感を生み出して感情を揺さぶります。説明だけではなく、そんなエピソードを交えた自己紹介も用意しておきましょう。 ちなみに聴きやすいスピードは、10秒なら50文字、30秒なら150文字、1分間で300文字、3分なら900文字です。それぞれの時間で台本をつくっておきましょう。 一生のうち、何百回、何千回と使えることを考えるとやらないのは大損です。 ---------- 松橋 良紀(まつはし・よしのり) コミュニケーション心理トレーナー 1964年生まれ。青森市出身。20代で営業マンを経験するが、強度の人見知りで人間関係が大の苦手なため、まったく売れず……。ところが30歳のとき、カウンセラー養成学校で心理学を学んだことで人生が激変。支店長となり社内研修講師として全営業所の全社員の営業研修を担当すると、1年で会社の売り上げが140%アップ。2007年にコミュニケーションが苦手な人、困っている営業パーソンのための協会を設立。著書はこれまでに30冊、累計40万部。『話し方で「成功する人」と「失敗する人」の習慣』(明日香出版社)、『「売れる営業」がやっていること 「売れない営業」がやらかしていること』(大和書房)、『何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール』(中経の文庫)など著書多数。 ----------
コミュニケーション心理トレーナー 松橋 良紀