99%の営業マンはこれができていない…一流が必ず会話の冒頭に付ける"相手への声かけフレーズ"
■50人と名刺交換した相手に自分の名前を呼ばれた瞬間 お名前を呼ぶことにまつわる、強烈なエピソードがあります。 あるパーティーに参加したときに、さわかみ投信株式会社の創業者、澤上篤人氏がゲストで参加されていました。 澤上氏の前には、名刺交換を求める人の大行列ができました。おそらく50人以上の方と名刺を交換されたのではないかなと思います。もちろん私も名刺交換をさせていただきました。 パーティーが始まって1時間くらい経ち、澤上氏があちらこちらに挨拶をしている姿が目に入りました。そろそろお帰りのようです。 澤上氏は、私と目が合うなり、「あ! 松橋さん、今日はありがとうございました! お先に失礼します」 「えっ? はい、あ、あ、あ、ありがとうございました……!」 感動して、焦りに焦りまくった返事しかできませんでした(「50人と名刺交換して、私の名前をなぜ覚えているんだろう!⁇」)。 あれほど有名な方が、50人以上と名刺交換をして、投資なんて無縁そうな私の名前なんぞを覚えているなんて、「この人は神か!」と思いました(笑) これほど自分の名前を呼ばれてうれしかったのも、人生で初めてでした。 お名前を呼ぶことのパワーを思い知った瞬間でした。 ■会話の中に何度も何度も名前を差し込むは一石二鳥の技 お名前を呼ぶことは、「あなたを認識していて、尊重している」という意思表示です。 人間関係を築く上で、相手の名前で呼びかけることは、とても大事です。 さらに、何度もお名前で呼びかけるうちに、相手の名前を自然に覚えられる効果もあります。 あなたは人の名前を覚えるのが得意でしょうか? もし苦手なら、会話の中に何度も何度もお名前を差し込みましょう。 親近感を感じてもらえて、さらに相手の名前もしっかり覚えられるという、一石二鳥の技です。
■「自己紹介の準備をしない」は大損失 ---------- うまく雑談できる人は自己紹介フレーズがあり、 できない人はアドリブで自己紹介をする。 ---------- 人生で自己紹介をする機会は、どれくらいだと思いますか? 何かしらの集まりに参加したら、自己紹介をする機会があります。 先日、オンラインセミナーに参加したときには、数人のグループに何度も分かれて自己紹介をする機会があり、わずか30分で4回の自己紹介をしました。 「そういえば、生涯でどれくらい自己紹介をするんだろう?」 と、疑問に思って考えてみました。講師をされている方なら自己紹介をする機会は、一生のうちで千回は超えるでしょう。少ない方でも数百回はするのではないかと思います。 なのに、自己紹介の内容をアドリブでやっていたり、大した準備をしていないのは、とても効率が悪く、もったいないことだと思います。 「佐藤商事の鈴木と申します」 このように、会社名とお名前だけ紹介する方は多いです。これだけだと印象に残らず、まるで「私を覚えないでください」と言っているのと同じです。 ■印象に残る自己紹介をする3つのポイント 印象に残る自己紹介をするために、次の3つのポイントを盛り込んでみてください。 ①何で覚えてほしいかを伝える 「聴き方を教えるセミナーを主催している、一般社団法人日本聴き方協会の代表理事、松橋良紀と申します」 このように、何で覚えてもらいたいのか明確に伝えましょう。 「事務をしています」「営業をしています」「セミナー講師をしています」だけだと、印象には残りません。何をやっているのかひと目でわからない社名の場合は、特に丁寧に業務内容を紹介する必要があります。 ②名前の解説をしよう 「松橋と申します。松の木の松に、ブリッジの橋で松橋です。 英語でパインブリッジです。 松橋はありそうであまりない名字ですが、それでも松崎とか高橋と間違えられます。松崎さんって呼ばれて、そのうち「しげるさんだっけ」と呼ばれ始めて、もはや原型をとどめない人になったこともあります。マツハシですのでお間違えなく」 このように、どんな漢字を使うのかと、英語に言い換えるとどうなるか、ユーモアを入れて伝えると、覚えてもらえやすいです。