下鴨神社の能楽、ねねと秀吉の茶室で茶席も「京都の文化イベント」貴重な体験ができる3選
2.高台寺「時雨亭 特別茶席」
1606年、豊臣秀吉の正室・北政所(きたのまんどころ)ねねが秀吉を弔うために建立した高台寺。壮麗な「高台寺蒔絵」が施された霊屋(おたまや)や観月台、開山堂、表門、茶室の傘亭や時雨亭などは、創建当時の姿が残されています。すべて重要文化財に指定されており、そのひとつ「時雨亭」で設けられるのが「時雨亭 特別茶席」。6月20日~6月30日の期間限定の開催です。
階段を上がった二階は三方の窓が突上式の吹放しとなっており、眼下の眺望が楽しめます。北政所ねねと秀吉がかつて過ごした伏見城の茶室を、高台寺創建時に境内に移築された時雨亭。ふたりが過ごした時間に思いをはせながら、一服してはいかがでしょう。一席は4名まで。 ■「時雨亭 特別茶席」 日時:2024年6月20日~6月30日 9時30分~15時30分 ※要予約 料金:5,000円(拝観付) ※一席4名まで 申込方法:参加前日の16時までに電話で予約 tel.075-561-9966(9時~17時) 会場:高台寺 京都市東山区高台寺下河原町526
3.京都文化博物館「松尾大社展 みやこの西の守護神」
京都市西部に位置する松尾大社(まつのおたいしゃ)。701年、渡来系氏族・秦(はた)氏が松尾山山頂にある磐座(いわくら)の神霊を社殿に遷し、建立されたとされています。松尾大社初の神宝展「松尾大社展 みやこの西の守護神(まもりがみ)」が、京都文化博物館で開催。108作品が公開され、約9割が同展で初公開されます。会期は~6月23日。
1000年以上の時代を遡る形で作品が展示され、《洛中洛外図》や多くの絵画作品がご覧いただけます。酒・醸造の神として、京都のみならず全国の酒造会社から崇敬されている松尾大社。酒造りに関する史資料をもとに、造酒神としての歴史も繙いていきます。 また、天下人との結びつきも強いとされている同社。鎌倉幕府の源頼朝や室町幕府の足利尊氏のほか、織田信長や豊臣秀吉、徳川将軍家からの朱印状や文章を保管する箱が現存しています。これら中世の古文書は初公開です。 松尾大社の信仰を具象化した御神像は、平安時代前期に作られたとされる男神像(老年)、男神像(壮年)、女神像の3体。いずれも日本最古級とされ、重要文化財に指定されています。三神像に関連する御神宝とともに鑑賞ください。 ■「松尾大社展 みやこの西の守護神」 会期:~2024年6月23日 開館時間:10時~18時(金曜は19時30分まで、ともに入館は閉館の30分前まで) 休館日:月曜 入館料:一般1,600円、大高生1,000円、小中生500円 会場:京都文化博物館 京都市中京区三条高倉 tel.075-222-0888