和歌山の「太刀魚一本揚げ天丼と小うどんのセット」は迫力たっぷり…栄養バランスも申し分なしです
紀州徳川家にゆかりの和歌山城は和歌山市のシンボルだ。その城からほど近くにある、丼ものが自慢の「うどんとおむすび紬(つむぎ)」を訪問した。 【写真】上円下方墳を表現した「武蔵府中古墳天丼」
頼んだのは、太刀魚一本揚げ天丼と小うどんのセット(1100円)。そびえ立つかのように迫力たっぷりの太刀魚の天ぷらに思わず頬が緩む。和歌山県は太刀魚の全国有数の産地で、中でもこの店は県内の拠点ともいえる有田市産を使っている。
絶妙のコントラストが楽しめる食感
県沖の紀伊水道の複雑な潮流にもまれて育った太刀魚は脂の乗りが良い。一本揚げの名がつくが、そのままだと40センチほどになるため、20センチ程度の2本に分けて提供される。和風おろしダレのかかった衣はパリッとしているが、魚の身はホクホク。絶妙のコントラストが楽しめる食感だ。
カボチャやレンコンなど季節ごとの野菜の天ぷらも入っているので、栄養バランスも申し分ない。セットで付く小うどんは店内仕込みの自家製麺で、もちもちしている。
店を経営する奥畑公康さん(47)は、近隣でイタリアンや居酒屋も含め、計5店を展開する。奥畑さんには「食を通して街に笑顔と幸せを届ける」というポリシーがあり、街のにぎわいには魅力的な飲食店が欠かせないと考えている。
こちらもオススメ…まりひめイチゴのタルト
近隣のスイーツでは、この時期は「VENTOTTO(ベントット)」の「まりひめイチゴのタルト」(1430円)をおすすめしたい。
和歌山で品種改良され、甘さと酸味のバランスが抜群の「まりひめ」がふんだんにのる。「イチゴを存分に堪能してもらいたいので、土台の生地が耐えられる限界近くまで盛っています」と辻本祥子店長がいうように、サービス精神あふれる逸品だ。まりひめの入荷価格次第でタルトの値段は変わることもある。
※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。
国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。
うどんとおむすび紬
和歌山市八番丁18の1
営業は午前11時半~午後2時半、午後5時半~9時。日曜定休(土曜はランチ営業のみ)