大注目『海に眠るダイヤモンド』、新井順子Pが誕生秘話を語る! 野木亜紀子&塚原あゆ子監督との“合宿”とは
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系/毎週日曜21時)。大ヒットドラマ『アンナチュラル』『MIU404』(同系)、さらに現在公開中の映画『ラストマイル』を手掛けた、野木亜紀子(脚本)、塚原あゆ子監督、そして新井順子プロデューサーが初めて制作する“日曜劇場”ということで、放送前から大きな注目を集めていた本作。先週放送の第1話では、物語の壮大なスケールを感じさせつつもまだまだ謎に包まれたストーリーが展開され早くもSNS上で考察合戦に。今回は、『海に眠るダイヤモンド』プロデューサー・新井順子に、本作誕生秘話や俳優陣への思いを聞いた。 【写真】神木隆之介の一人二役もすごい! 『海に眠るダイヤモンド』第2話より 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と現代の東京を舞台にした、70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。大きな期待を背負って先週放送された第1話では、神木隆之介演じるホストの玲央が、謎の婦人・いづみ(宮本信子)と出会い、廃墟となった端島の姿を目にした。そして物語は1955年春の端島へ。こちらでは神木が大学を卒業したばかりの青年・鉄平を演じ、その演じ分けにSNSではさっそく「演技力すごい…別人だよ」などと驚きと称賛の声が集まった。 ■主演・神木隆之介は「没入型」今後の変化に期待 新井Pを始め、塚原監督、脚本の野木らの満場一致だったというのが、“主演”の人選。神木隆之介について、新井Pは「没入型」だと分析する。「(役の)スイッチが入っていても、カットがかかったらもう本人に戻るんです。切り替わりがすごい。一瞬で没入できるタイプです。お芝居はとても自由で、台本に書いてないところの行間も埋めてくる」。神木にとって初めてとなる一人二役。時には「日中鉄平で、夜だけ玲央」という日もあったという。「この切り替えをするのがすごく難しかったって言っていて。鉄平は、前向きに頑張るぞっていう気持ちだったけど、それを全部無にして、(玲央の)『とにかくだるい』っていうモードに持っていくのが大変だったって言ったんです。でも見事にやっていて。玲央の死んだような目とか……それが今後どういう風に変化していくのかなっていうのは楽しみ」。 鉄平を囲む女性キャストに関して重視したのは、その見た目や雰囲気。普段テレビを見ない人が見ても、海外の方が見てもそれぞれが“違う人”と分かる女優陣を探したそう。「リナ役はとにかく“歌える人”で……でも、歌えてお芝居もしっかりしている人ってすごく少ない。その中で選んだ池田エライザさんは、GP帯のドラマにあまり出ていなかったので断られるかと思ったら、お父さまが端島の隣の高島の出身で、すぐOKをいただいて!。朝子役の杉咲花さんは中学生のころ、百合子役の土屋太鳳さんは高校生のころにご一緒したことがあって、また一緒にやりたいという思いがありお願いしました。皆さん本当に仲良しで現場でもずっと喋っていて、現場作りも含めとてもいいキャスティングだったなと思います」と、キャスト陣の和やかな現場での空気感を明かしてくれた。