大注目『海に眠るダイヤモンド』、新井順子Pが誕生秘話を語る! 野木亜紀子&塚原あゆ子監督との“合宿”とは
■野木・塚原との最強チームアップ再び! 本作誕生のきっかけとは
本作が生まれるきっかけとなったのは、新井Pと野木亜紀子による“長崎旅行”だった。「旅行の時点では、(端島を舞台に)ドラマをやろうとは思っていなくて。軍艦島ツアーで元島民のガイドさんが案内してくれたんです。その島民の方のお話がめちゃくちゃ面白かったんですよ。『映画館のフィルムを管理してる方が、高波に流されちゃったんだけど、次の波で戻ってきたんだよ!』っていうお話とか、面白おかしいお話をいっぱい聞いて。それに、上陸した時の圧巻さがとても印象的に残っていました。でも、この時代にこんなの再現できないだろうなってその時は思っていました。野木さんが大量にお土産を買ってて、『あ、野木さん(端島が)好きなんだ』という記憶はあって(笑)」と、端島との出会いを振り返る。 「いつだったか、日曜劇場をやってみたいねという話になって。TBSの看板番組ですし、世界に発信できる、壮大な物語を作りたいと」熱い思いを持ってスタートした本企画。「初めはまだ、過去と現在の2つの舞台がある、という話じゃなかった」というが、端島の過去を描くストーリーに現代のパートを入れようと提案したのは塚原監督だったという。「3人で合宿したんですよ(笑)。何かの打ち上げを兼ねて、飲みながら話そうって。映画とか見たりしながら、喋った記憶があります」。 ■『海に眠るダイヤモンド』は“ちゃんぽんドラマ” 誰が主役になってもいい 『アンナチュラル』や『MIU404』も例に漏れずだったが、野木・塚原・新井の3人が手掛けたドラマは毎話SNS上に多くの考察や反響があふれる。新井P自身も、SNSでの反応はチェックしているという。「ここはわかりづらいんだな、ちょっとナレーション足そう、とか結構やったりします」。そんな新井Pは、本作を“どう見られたい”のか。「神木さんもよく言ってますが、“ちゃんぽんドラマ”なんですよ。本当にいろんな要素が入っていて、誰が主役になってもいいストーリーになっているんです。だから、誰かに共感してほしいなと。考察しながら見ても、別に考察しなくてもいいし。父と息子の関係はどうなるのかなって興味がある人もいれば、ラブストーリーに興味がある人もいると思うんで。だから自分の好きなジャンルを追っていってほしいです」。 最後に、このチームで挑む日曜劇場について新井Pは「期待に沿えればいいな。これまでの作品とは違うジャンルをお届けするので、『こっちもイケるね』って、また世界が広がったと思ってもらえたらいいなと思います」と視聴者に呼びかけた。 ドラマ『海に眠るダイヤモンド』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。