イーロン・マスク氏、オープンAIに対する訴訟取り下げ-理由示さず
(ブルームバーグ): 米資産家イーロン・マスク氏は、対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」を手掛けるオープンAIに対する訴訟を取り下げた。理由は明らかにしていない。マスク氏は、同社とサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が人類よりも自社の利益を優先し、創業時の約束に違反したとして提訴していた。
翌日にはカリフォルニア州の判事がオープンAIの棄却請求を審理する予定だった。マスク氏は、オープンAIがマイクロソフトの「事実上の子会社」となり、「人類の利益のために」AIを開発する非営利団体になるという創業時の取り決めに違反していると主張していた。
オープンAIとマスク氏は今回の訴訟のかなり前から争いを繰り広げてきたことでよく知られている。マスク氏は同社の初期の支援者で、創業チームの一員でもあったが、その後はあつれきが生じていた。
オープンAIはコメントを控えた。
マスク氏の代理人にコメントを求めたが、これまで返答は得られていない。
関連記事:
原題:Musk Drops Suit Accusing OpenAI of Marring Founding Mission (2)(抜粋)
--取材協力:Rachel Metz.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Rachel Graf