私立の中高一貫校に通わせてみてわかった、学費のほかに“意外と”お金がかかることとは?【FPに聞く】
部活の費用は高いですよね。私立はユニフォームや部活用のバッグ、ベンチコートなど学校名や校章がしっかり入ったオリジナルのものを使用するケースが多いので、普通に買うよりずっと高額になります。各地に行って試合をしたり大会に出たりするような部活動は、移動費や合宿代もかかってきます。なかなかその金額を事前に計算することは難しいですが、もしお子さんが入部を希望している部活があるなら、学校説明会でそのあたりも聞けると見通しが立てやすいかと思います。また、ご近所で既に私立に進学したご家庭があれば様子を聞いてみると、エクストラの費用が見えてくることもあります。 ──部活以外にも、意外にこれがかかった、というものはありますか? 修学旅行もいろいろな経験をしたり、遠い場所に行ったりするので、結構高いですよね。思ったよりもかかると思ったのは、学習塾です。 ■私立の学校に行っても塾代はかかることが多い ──中学受験を終えても塾に行かせる家庭も多いですね。 私立に入ったら、学費が高いぶん、学習のサポートも手厚いと思われがちですが、学校によってはみんなが入学後、塾に通い出す……というところもあります。 「学校で補講するので塾には行く必要がありません」というのを売りにしている学校なのか、校風的に「みんな塾に行くのを前提としている」学校なのかでだいぶかかるお金も変わってきますから、志望校選びの際はきちんとチェックされることをおすすめします。塾代が必要な場合は、6年間の塾代も教育資金にカウントして考えてください。 ──その後、大学の費用も考えなくてはいけません。 中高一貫校で6年間過ごしたあとは、大学の費用もあります。いま、理系に進む生徒も多いですが、理系の場合、大学院への進学率が4割といわれていて、その分の費用もかかってきます。つまり6年+6年と長い道のりで、教育費を払うことになります。 あとは、海外志向の高まりを受け、お子さんが留学を希望されるかもしれません。すると、学費と生活費で年間何百万という金額がかかってきます。