なぜ「トランプ勝利」いち早く予測できたか 激戦7州の客観的分析 16年時のヒラリー・クリントン氏より弱かったハリス氏の票の動き
選挙戦序盤からテレビやラジオで、「もしトラ(もしもトランプ氏が勝ったら)」の可能性を指摘し、トランプ氏勝利を想定した準備を政府や企業が進めていく必要性を訴えてきた。10月20日に放送したBS朝日「日曜スクープ」では、選挙結果の見通しについて次のように分析した。
「このままの流れで行くと、トランプ氏が勝利する可能性が高まっているとみている。全国の支持率はハリス氏が上回っているが、勝敗を決めるのは激戦州がすべて。すべての激戦州でトランプが上回っているのは強い」
日本のメディアや専門家の論調をみると、「トランプ氏へのバイアス(偏見)」が強いと感じる。選挙分析には、私情や思い込みは排し、客観的なデータ解析と冷徹な情勢調査が必要なのだ。 (キヤノングローバル戦略研究所主任研究員・峯村健司)