ドラ6位NTT東・片山涙止まらず「悔しさとさびしさ」 日本選手権
社会人野球日本選手権は第7日の4日、京セラドーム大阪で2回戦があり、NTT東日本は1―9でトヨタ自動車に敗れた。 【熱戦を写真で】NTT東日本 vs トヨタ自動車 10月のプロ野球・ドラフト会議でオリックスから6位指名を受けたNTT東日本の片山楽生(らいく)投手(22)は5番手で登板し、3回3分の2を無失点と好投した。しかし、チームは敗れ、試合後は涙が止まらなかった。 片山投手の試合後の主なコメントは次の通り。 ◇NTT東日本・片山楽生投手 点差も点差だったので、なんとしても流れがこっちに来るように、「俺がやってやるんだ」という気持ちだった。リズムよく投げて、流れを持ってこようと思った。 ここ2年間は全然チームに貢献できていなかった。最後ぐらいは仕事をして出ていけるように、やるしかないという気持ちでこの大会に臨んでいた。ピンチの場面もあったが、結果的にゼロで抑えることができたことはよかった。 <涙はどんな思いから?> 日本一を目指して1年間やってきた。このメンバー、チームで日本一にたどりつけなかった悔しさと、このメンバーともう野球ができないというさびしさと、複雑な気持ちです。 NTT東日本は細かい野球をするチーム。バッターの特徴や、どういう状況でどういう球を投げるかなど、野球IQというのは(平野宏)監督もこだわっている部分なので。ただいい球を投げるとか、遠くに(打球を)飛ばすとかということだけでなく、野球の深い部分をたくさん学ばせてもらった。 (オリックスの本拠地でもある京セラドームは)1、2年目の日本選手権で登板して、すごく投げやすくて好きな球場。いいイメージしかない。まだ上の舞台のことは想像もつかないけど、しっかりやれることをやりたい。 年内いっぱいはこのチーム(NTT東日本)で一緒に汗を流して頑張る予定で、まだ少しお世話になる。来季はこの本拠地(京セラドーム)で自分が活躍して、このチームに「楽生、成長したな」と思ってもらえるようになりたい。 空振りを取れる変化球の精度や直球の強さなどは1軍で活躍するためには求められると思うので、しっかりさらなる高みを目指してやっていきたい。