『「第九」200周年記念公演 in cinema』より「歓喜の歌」の本編映像が公開 石丸幹二らのコメントも
ベートーヴェンが完成させた9つの交響曲の最後となる「交響曲第9番 ニ短調 作品125」、通称「第九」の初演200周年を記念した特別コンサートが、『「第九」200周年記念公演 in cinema』として2025年1月3日(金)より日本のみ1週間限定上映されます。これに先駆け、映画より本編映像が公開。また、俳優の石丸幹二、中谷美紀、そして指揮者の原田慶太楼、山田和樹から応援コメントが寄せられています。 2024年5月7日、「第九」初演から200年を迎えたその日に行なわれたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート。本国では即完だったプレミア・コンサートが、日本のみ大スクリーンで堪能することができます。 世界最高峰のウィーン・フィルを率いるのは巨匠リッカルド・ムーティ。ほぼ毎年共演を重ねる両者の厚い信頼が、至福のハーモニーを響かせます。また、第4楽章の「歓喜の歌」を彩るソリストたちもファン垂涎の顔ぶれ。輝かしい高音域で魅せるソプラノのユリア・クライター、豊かな色彩と力強さを合わせ持つメゾのマリアンヌ・クレバッサ、バリトン並みの低音から力強い高音まで自在に操るテノールのマイケル・スパイアズ、そして世界的バスのギュンター・グロイスベック。世界のトップ歌手たちによる声の饗宴も聴き逃せません。 今回解禁となったのは「歓喜の歌」の本編映像。静と動を巧みに操る巨匠の指揮、音と映像の双方からあふれる躍動感が伝わる映像となっています。また、公開された応援コメントにて、石丸は「映像だからこそ叶ったアングルが魅せるのは、彼らの瞳、視線、唇、呼吸、指、汗……。そして、全身から放たれる音、音、音」と、コンサートホールで聴くのとは違った楽しみがあると語り、中谷も「極上の音色を味わうができるとは、なんと贅沢なことでしょう」と絶賛。映画館でこそ味わえる「第九」を、どうぞお見逃しなく。 なお、大晦日の12月31日(火)には、東劇・新宿ピカデリー・ミッドランドスクエア シネマにて、特別先行上映も実施。先行上映ご来場のお客様には非売品ポストカード3枚セットがプレゼントされます。 [コメント] まったく色あせず聳え立つ200年前の傑作。マエストロの激しさと静けさに呼応する、オーケストラの、自在に揺れ動くテンポと、胸に刺さる音色。終盤には、喜びに満ち溢れた艶やかな声たちが加わり。映像だからこそ叶ったアングルが魅せるのは、彼らの瞳、視線、唇、呼吸、指、汗……。そして、全身から放たれる音、音、音。なんたる躍動感。 ――石丸幹二(俳優) 日本にいながらにして、マエストロ・ムーティとウィーン・フィルが奏でる第九交響曲の、極上の音色を味わうことができるとは、なんと贅沢なことでしょう。 映画館の暗がりの中だからこそ、まるで楽友協会の客席で鑑賞しているかのような臨場感で、200年も愛されて来た壮大なシンフォニーのダイナミクスをご堪能いただけるのではないでしょうか? ――中谷美紀(俳優) ベートーヴェンの精神が蘇った歴史的なコンサート! 1824年、既に聴覚の衰えが進んでいたベートーヴェン自身の指揮と、後にウィーン・フィルの創設メンバーとなる演奏家らによってケルン トナートーア劇場で初演された「第九」は、ウィーン・フィルのDNAの一部と言えます。「第九」は平和、統一、兄弟愛への叫びであり、ヨ ーロッパのアンセムでもあります。Mo.ムーティの素晴らしい指揮から、オーケストラとの美しい友情を感じることができます。 ――原田慶太楼(指揮者) ウィーン・フィルとムーティという最高の組み合わせでの記念碑的演奏。 伝統に根差したウィーン・フィルの特別なサウンドが、冒頭の一音目から唯一無二の雰囲気を醸し出しています。それにムーティの気品 と風格とが、演奏にメリハリと芯を与えていきます。第1楽章では威厳ある構成を描き出し、第2楽章では永遠に続くかのような舞踏を表現、第3楽章は天上のごときカンタービレで謡われ、第4楽章ではついに人の声と共に大団円を迎えます。 “人類みな兄弟”というベートーヴェンとシラーの思想が、音楽を通して平和の願いとなって世界に広がっていくが如き名演! ――山田和樹(指揮者) (C)ORF/UNITEL/Wiener Philharmoniker/Gesellschaft der Musikfreunde in Wien