腰痛ゴルファー必見! 八ヶ岳でゴルフしながらのリハビリに“シミュレーションも必要”な深い理由とは?
故障の予防にはクラブのスペック選びも大切
11月3日、小淵沢カントリークラブ(山梨県)でスタートした「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」(プレミアム・メディカル・サポート)。腰痛などの身体的なトラブルによりゴルフを断念してしまう方々に、もう一度ゴルフを楽しんでもらおう、というのがこのプロジェクトのテーマです。その中心的存在である杉本和隆氏(苑田会人工関節センター病院長)に解説していただきます。 【写真】ドライバーのロフトを立てた構えで失敗するゴルファーが多い! これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です
※ ※ ※ 絶好の環境の中でそれぞれのゴルファーに合ったストレッチ、トレーニング、練習メニューが組まれる同コースの「IKIGAI GOLF Academy」の「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」。その練習メニューはゴルフ場やドライビングレンジ、アプローチエリアにとどまりません。多彩なバリエーションを誇る宿泊施設にはシミュレーションゴルフも導入されていました。 「最近のシミュレーションゴルフはがすごく性能がいい。距離とともにスピン量とか、スマッシュファクターとかも出るので、やっていることを数値化できるのがいいですね。感覚だけで『よくなったかな、いやよくなってないと思う』という感想しかない時に『いやいや、7番アイアンで180ヤード飛んでるじゃないですか』と数値を見ることで納得できる。プロは言うまでもなく自分で分かりますが、アマチュアのシングルプレーヤーでもそういう数値から見せたほうが良い場合が多いです」 さらに、合っていないと故障の原因にもなるゴルフクラブのスペックもここで確認できます。 「シミュレーションゴルフのいいところは、使っているクラブが自分に合っているかどうかが分かること。ゴルフはギアのスポーツだ、とよく言いますが、合わないクラブで振っていたら絶対的に体を壊すし、うまくならない。プロみたいに『これ合わない』とすぐ分かる人はいいんですけど、憧れからオーバースペックのクラブを使ってる人もいますから」 とはいえ、「なら、街中の病院にシミュレーションゴルフを備えれば同じことができるのでは?」と思うかもしれませんが、そうもいかないようです。 「都会の喧騒から離れて、水も空気もきれいなコースで、ゆったりと回れることがまず大事。銀座のシミュレーションゴルフで心を解き放てるかって言うとできませんよね。ゴルフ場でも、1日50組入って前と後ろの組が詰まっているようなところで、こういう試みが可能かと言ったら難しいわけで」 “解放感200%”の高原コースなのに高低差も少なく、日照時間日本一という好天が続くため、乗用カートは常時フェアウェイに乗り入れ可能。下半身への負担も少なく、リハビリを兼ねたゴルフには最適であることは間違いありません。 一方で「人間は歩くのが基本ですし、肩とか股関節、ヒザや足首をちゃんと使って歩けているかどうかというのも大切です。アスファルトの上を歩くより、芝の上を歩いた方が体にいい。東京で芝の上を歩きなさいと言ってもあまり環境もないので、最終日には歩きのプレーもメニューに入れています」とも付け加えました。