“ハナ差”で勝利のユーヴェやミラン、インテルを伊解説陣が分析!「2倍の価値がある」…パルマGK鈴木彩艶が賛辞を受けた1プレーは? | セリエA
ユーヴェの強さとは?
続いてフレイ氏は、ラツィオをホームで下したチアゴ・モッタ率いるユヴェントスのサイクルについて自身の見解を示し、その強さを説明した。 「ユヴェントスは、新たなサイクルを開始したばかりで、これから“勝者のサイクル”を切り開くことができるかもしれない。私が見た限り、今日のユーヴェは非常に堅固だった。相手にほとんどチャンスを与えないか、全くチャンスを与えない」 「だから失点することもない。これは具体性という意味で非常に重要な要素だ。失点さえしなければ、前線のクオリティで遅かれ早かれ点を取ることができる。その意味でこのチームは強い」 OBのフェラーラ氏も古巣に言及。今シーズン初となる泥臭い勝利を評価した。 「結果をつかむための道筋には、重要なパフォーマンスを示すことのほか、直面した障害を乗り越えてつかむパターンもある。ユヴェントスは今シーズン、良いプレーをした試合で勝利を収めていた。だが今節は、初めて泥臭いプレーで勝てた。こうした試合に勝つことで喜びが生まれるものだよ」
10人のミランが勝てた理由
元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏は、10番のラファエウ・レオンをベンチに置いたまま、ウディネーゼを相手に数的不利に陥りながらも勝利を収めたミランを分析した。 「ミランは30分間、スペクタクルなプレーを見せたが、その後、10人になってしまった。これまでも、ミランが30分間の良いプレーを見せたことはあった。だが(指揮官のパウロ)フォンセカは、30分間の良いプレーよりも、60分間にわたって10人対11人で耐え切ったことに満足していた」 「セバとチーロが話していた泥臭い勝利での喜びを手にすることができるからだ。ミランがウディネーゼに1-0で勝てた理由は、みんなが見たがっていたハングリー精神とアグレッシブさ、意欲を見せることができたからだ。こうした勝利には2倍の価値がある」 最後に元インテル指揮官は、今節を総括。泥臭い勝利を挙げた4チームが今後のスクデット争いを盛り上げていくことになると予想した。 「積極的なプレーを展開し、試合を支配しようとしたチームが、難しく、大きな価値がある試合を泥臭く勝利した。こうして今シーズンのスクデット争いは、いっそう魅力的になるだろう。スクデットは、守備が安定していて、前線にクオリティがあるチームが獲得するはずだと考える。先に挙げた4チームは、正々堂々とスクデット争いを繰り広げることになるだろう」
【関連記事】
- ●超有名俳優もスタンド観戦のコモ戦、パルマGK鈴木彩艶の現地評価は?「もう1人のフィールドプレーヤー」地元紙が称賛
- ●レオンに託されたミランの腕章を巡り伊解説陣の議論が白熱!「チームの魂であるはずがご褒美に」意味深ジェスチャーのユーヴェFWも分析「彼はザークツィーの正反対」
- ●【インタビュー】バロテッリが語る古巣インテル&ミランの思い出…「からかわれていると思ったら本当の話。カルチョの歴史で彼のような人物は二度と現れない」
- ●カフー氏が振り返る2度のキャリアの分岐点、実現しなかったパルマ&日本移籍「ミランから連絡があった時、横浜FMからお金が振り込まれた後だったが」
- ●【インタビュー】ユーヴェFWヴラホヴィッチが語る自身の課題「ジョコヴィッチやC・ロナウドも言っていたが…」ハーランドやラウタロら5人のFWから奪いたいスキルは?