野生から人工授精 ライチョウすくすく ファミリーパーク
富山市ファミリーパークは29日、6月28日にふ化した絶滅危惧種のニホンライチョウのひな2羽が順調に成育していると発表した。ともに国内で初めて野生個体の精子を用いた人工授精で誕生した雄で、体長は2羽とも約25センチ、体重は約330グラムと約340グラムで平均的としている。 パークは2羽を縦80センチ、横110センチ、高さ50センチの専用ケージで育てていたが、運動促進と将来の広い部屋での繁殖を見据え、今月22日から4メートル四方、高さ3メートルの飼育室に移した。ケージから部屋に出て歩き回ったり、餌を食べたりと、徐々に広いスペースに慣れてきた様子という。 担当者は「引き続き体調管理に気を付け、繁殖に向けしっかりと飼育していく」と話した。