【美浦便り】佐賀から1200キロの大移動!Jpn1初制覇のウィルソンテソーロが帰厩しました
片道約1200キロの移動、お疲れさまでした。 4日のJBCクラシックでJpn1初制覇を果たしたウィルソンテソーロ(牡5、小手川)が5日の夜遅く、美浦トレセンに帰ってきました。会場の佐賀競馬場を5日午前4時に出発。約20時間を馬運車で過ごし、ビッグタイトルを持ち帰ってきました。 歓喜から2日明けた6日、管理する小手川師に話を聞けました。 「昨日の夜遅くに帰ってきました。さすがに行き帰りで20時間近くあったので、走ってきたな、という感じはあります。賢い馬なので、ちゃんと自分が勝った、ということは理解していると思います。使ったばかりであれだけ激しい競馬をした後なので状態をしっかりと見極めていきたいです」 今年はフェブラリーS8着からドバイワールドCに挑戦し4着。帰国初戦の帝王賞で2着とし、秋は2度目の海外遠征となった韓国でのコリアCで2着としていました。 「韓国からの輸送で状態がどうか、というところで、そこをうまくクリアしてくれてすごく自信を持っていました。返し馬で(川田)ジョッキーも状態の良さを感じてくれたので、あれだけ強気の競馬をしてくれたのだと思います」 以前はレースが近づくとテンションが上がり、本来の力を発揮できないこともありましたが、ドバイへの海外初遠征が転機となったそうです。 「ドバイを経験したことがすごく大きくて、帝王賞あたりからどっしりと構えられていますね。韓国でも燃えてはいるけどしっかりとしていて、その辺りはジョッキーからも大人になったね、と言ってもらえたので、これから充実期に入るのかなと思います」 この勝利でイクイノックスを生んだ父キタサンブラックの産駒として、初のダートG1級勝ち馬となりました。 「まだ伸びる余地はあると思います。ようやくこれから心身ともに完成期に入ると思います。母系にアンクルモーがあるのでダートをこなしていると思いますし、先々種牡馬になったらまた成功すると思います」 次走は未定ですが、夢は広がるばかり。昨年のドバイワールドCを制したウシュバテソーロに続く「テソーロ軍団」の新エースの活躍から目が離せません。【桑原幹久】