仲嶋氏が初当選 - 奈良県下市町長選
無所属新人4人の争いとなった下市町長選挙は10日投開票され、元町職員の仲嶋久雄氏(67)がまちづくり会社代表の水口善文氏(33)、元町保健師の松田哲子氏(62)、元町議会議長の吉井辰弥氏(61)を制して初当選を果たした。当日有権者数は4089(男1904、女2185)人。投票率は77・89%で、前回町長選(78・80%)を下回った。同日選で行われた町議補選は新人3人が当選した。 仲嶋氏は3期目現職、杉本龍昭氏(78)の後継指名を受け、安定的な発展を印象づけた。義弟で自民党県連幹事長の井岡正徳県議も連日のように事務所入りし、新人ながらも政治的なパイプもアピールした。 午後9時10分、下市町善城の選挙事務所に当選確実が報告され、支持者らが拍手で喜びを分かち合った。 仲嶋氏は「本当にありがとうございました。元気な明るい町づくりをしっかりと進めていきたい」と決意を述べた。 【仲嶋氏の略歴】 1957(昭和32)年下市町生まれ。県立田原本農業高校を卒業し、1975(昭和50)年4月から3年間、陸上自衛隊の測量大隊で勤務。家業の割り箸製造や県内測量会社員を経て1994年から下市町役場。建設課主幹で退職し、23年4月の町議会議員選挙で初当選。同町伃邑。