“スターダムのアイコン”岩谷麻優「いつ何時、誰の挑戦でも受ける!」 IWGP女子王者のモットーを宣言
「ベストフレンズ戦は、殺されるかと思った」
――その後の、「心が折れた」ベストフレンズ戦は。 「最初はやってやれそうな気持ちだったんですけど、試合が進むにつれて、顔面を踏まれるわ、この辺(目の周り)もバーンなって、ちょっと視界も悪くなって、あ痛たたた、みたいなとか。フットスタンプが肋骨に入ったり」 ――「中島安里紗! アバラ、折れただろう!」ってマイクアピールしていましたね。 「ま、幸い折れてはいなくてよかったんですけど、本当に息ができなくて。うわ、殺される! プロレスで殺される! みたいな。あと、なんて言うんだろう。自分のプロレスに誇りを持ちすぎてたから、他団体の人とやったら、こんなボコボコにされちゃうの? みたいな。ちょっとメンタルも落ちましたし、歯が立たないってこういうことか、みたいな。ちょっと、どうなんでしょう。自分が好きなプロレスではなかったです」 ――試合後に、「まだまだ私にやらなきゃいけないことがあるんだなって思った」と言ってましたね。 「私はスターダムのアイコンって言ってますけど、それが女子プロレスのアイコンになるためには、もっともっと頑張らなきゃいけないし、このベルトと共に、スターダムと共にやっていくべきことが増えたなって思いましたね、改めて。このベルトを巻いてから1年以上経つんですけど、できればIWGPの最多防衛記録(オカダ・カズチカの持つ12回)を塗り替えたいと思って目指しているんですけど、平凡な試合をして塗り替えたって意味がないじゃないですか。ヤバい試合した上で防衛しないと。途中、心が折れてたけど……みたいなことがあったほうが絶対いいじゃないですか。だから正直、藤本つかさとかもやりたくないですけど……。嫌ですけど、やって何か生まれるものっていうのを、この前のSareee戦ですごく気づかされたので……」 ――藤本戦はやりたくない。 「やりたくない。でも、やりたくないから逃げるんじゃなくて、自分の苦手な分野とかも自分の得意分野にしていけばもっとプラスになるし。自分にもっと強さ、バチバチとかが加われば、本当に最強になれると思うので(藤本を)倒さなきゃいけない。本当に1人1人倒していかないと」 ――次の防衛戦になる藤本つかさ戦は、敵地であるアイスリボンの大会(6月23日、後楽園ホール)になるそうですね。 「自分はどこでも行くって感じなんです。そうですね。誰の挑戦でも受ける。それがIWGPのモットーですからね」 ――そこは、いつ何時、誰の挑戦でも受ける、という猪木イズムが宿っていると。 「はい。こんな、私はもうミジンコみたいなもんですけど、そこだけは受け継がさせてもらいたいなと思っています!」
“Show”大谷泰顕