“スターダムのアイコン”岩谷麻優「いつ何時、誰の挑戦でも受ける!」 IWGP女子王者のモットーを宣言
「Sareeeともやりたくなかった…」
――Sareee戦(2024年4月27日、横浜BUNTAI)の前には弱気な発言をされていました。その後の(藤本つかさ、中島安里紗の)ベストフレンズ戦(5月18日、横浜武道館)後も「お前ら、心が折れただろう!」とマイクアピールしていたり。チャンピオンなのに、なかなか珍しい打ち出し方をするなと。 「あまり作り上げられないんですよ。自分がキャラになりきれないというか。キャラでいたいんですけど、キャラでいられないんですよね。絶対ボロが出ちゃうから。結構ネガティブ思考な部分もあるので、そういうところもなんか素直にっていうか、言っちゃうんですよ。本当だったらチャンピオンって『痛くねえよ』とか『もっと来いよ』とか言わなきゃいけないはずというか、チャンピオンってそうあってほしいじゃないですか。だけど自分は『心が折れた』って言っちゃいますね。だって、ホントにSareeeさんともやりたくなかったし……。でも、終わってみれば、本当にSareeeでよかったって思える試合だったんですけど……」 ――上半期も終わっていませんが、あの試合は年間ベストバウトの筆頭に挙げられると思います。 「前に赤いベルトを自分が持ってて。(Sareeeとの)シングルマッチが決まってたんですけど、前日に出れませんっていうことになって、1回流れちゃったんですよ(2020年2月)。そこからは本当に交わることもなくて。その後にSareeeさんは海外に行ってしまって、本当に関わることがなくて。で、戻ってきたらIWGP女子ができていたから、このベルトが欲しいっていうその気持ちが本当に強いし」 ――Sareeeは幼い頃から、A猪木の影響を受けて来た父親に育てられたからこそIWGP女子が欲しいと公言していますもんね。実際に対戦してどうでしたか。 「実際に試合が始まってみると、本当にお互い負けたくないから意地の張り合い、バチバチもできる。スピーディな攻防もあった。ドロドロもあった。あの子は攻めのスタイルじゃないですか。で、自分はどちらかというと受けのスタイル。本当ににボコボコにやられて、自分は(やられてもやられても立ち上がっていくため)『ゾンビモード』ってよく言われてるんですけど、それも発揮できて、キラーな面も出てて、本当にあの試合が終わって、やってよかったなって思える試合でした」 ――無事に終わってよかったと。 「試合が始まるまでは、ヤるかヤられるか。ヤられても絶対負けないみたいな、もう、バチバチしてたんですよ。本当に怖かったし、正直、ホントに。けど試合が終わってからは、もうスポーツマンシップみたいな感じですかね。ありがとうございました、みたいな。『週刊プロレス』さんも表紙を飾らせていただいたりとか、お客様もホントにこの試合が見れて良かった、生で見れてよかったとか、すごく言っていただけたので。やって本当によかったって感じです」