【恐怖体験】物件選びを間違えたせいで怖い目に! 一人暮らしの防犯対策、どうしたらいいかプロに聞きました。
毎月18日は『防犯の日』。日々犯罪も巧妙化していく中で、私たちが気をつけるべきことは何でしょうか。今日は防犯対策として、一人暮らしをする時に気をつけるべきポイントをプロの目線からお伝えします。 【マンガを読む】女子大生が経験した恐怖の実話『扉の向こうに誰かいる。』 まずは一人暮らし女性が怖い思いをした実体験をご紹介しましょう。『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』はInstagramで50万人以上のフォロワーがいる人気作家のちなきち(@chinakichi72)さんが、初めての一人暮らしを始めた頃の実体験を描いたもの。大学生になって古いアパートに住み始めた時の恐怖体験を綴っています。 ■ちなきちさんの恐怖体験とは ちなきちさんは大学生になって一人暮らしになりました。 不動産屋さんに「周辺環境もわかりづらいから、日を改めて内見したほうがいいと思いますよ」と忠告されたものの、時間がないのでその場で契約を済ませてしまいました。後になって明るい時間に見てみると、それは思った以上に古い物件でした。 南向きとはいえ昼間でも暗く、ドアを閉めても外の光が隙間から漏れてくる…。外には古い自転車が打ち捨てられ、管理が行き届いてる様子はなかったといいます。アパートの壁も薄く、隣のテレビの音も丸聞こえ。後日、遊びに来た彼氏にも「こっわ、幽霊でそう」と言われるような外観でした。 さらに、ポストの中の郵便物が勝手に開けられているなど、不審な出来事がいくつもありました。 そしてある日気づくと、ドアスコープのレンズ部分にぽっかり穴があいていて、外から誰かに覗かれていたような形跡が…。ドアの向こうにいる気配に、ちなきちさんは強い恐怖を感じました。 この後、最終的にちなきちさんはこの物件を引き払ってセキュリティのしっかりしたマンションに引っ越すのですが、それまでの間にもいくつか恐ろしい目にあったそうです。 ちなきちさんのような一人暮らしの女性が気をつけなければならない防犯上の注意点はたくさんあります。今回は、防犯のプロ・ALSOKのHOME ALSOK事業部の松田博充課長に、防犯上気をつけるべきポイントについてお伺いしました。 ■防犯のプロに聞く、物件選びのチェックポイント ──女性が一人暮らしをする時の物件選びの時に、防犯上気をつけるべきチェックポイントを教えて下さい。 松田さん:物件を探すにあたって、まずは、物件周辺の街がどのような状態なのかを確認することをおすすめします。具体的には、住みたいエリアの犯罪状況を各都道府県警察のHPで確認したり、実際に住みたいエリアを昼間だけではなく夜も歩いて、事前に確認しておくことが大切です。 物件選びでの確認すべき点をご紹介します。 【帰宅経路について】 ・帰宅ルートが何パターンかある。 ・夜間でも人通りがある。 ・街路灯が設置され、夜間でも人の顔が判別できる明るさが保たれている。 ・何かあったときに駆け込める、24時間営業の店舗や交番がある。 【物件について】 ・建物の外周に侵入者の隠れ場所がなく、周囲から視認しやすい。 ・建物の周りに足場となるような塀、樹木がなく、物理的に侵入が難しい。 ・出入口、廊下が明るく、見通しが良い。 ・オートロックシステムと連動したインターホン設備が設置されている。 ・防犯カメラが設置されている。 ・2階以上がおすすめ。 ・1階に住む場合には、窓にシャッター、玄関の鍵が2つ以上ついていること。 ■日常生活の中で、防犯上気をつけるべきポイントは? ──普段の生活の上で、防犯上気をつけるべきポイントを教えて下さい。 松田さん:普段のちょっとした気配りにより、犯罪被害に遭遇する機会を減らすことができます。大切なポイントは下記の通りです。 まず、郵便物など個人情報がわかる書類は裁断して処分してください。公共料金の請求書やダイレクトメールから、誰が住んでいるかわかってしまうことがあります。細かく切るか、シュレッダーにかけてから処分しましょう。 次に、外出する際には戸締まり確認を忘れないことです。ゴミ出しや近所への買い物といった短い時間でも、侵入されるケースがあります。家を留守にする際は、少しの時間でも必ず戸締まりをしましょう。 ──女性の一人暮らしの場合、特に気をつけるべきことはなんでしょうか? 松田さん:女性用衣類の洗濯物を外に干さないことです。犯人に「女性しかいない」と思われます。「浴室乾燥機」があると、室内で干すことができるため、浴室乾燥機が備わった物件がおすすめです。 また、エクステリア・インテリア共に、一見して女性の部屋だとわかるものは避けてください。「女性だけで住んでいる」ことが推測されないよう注意しましょう。 来訪者が来た時にはドアガードやドアチェーンをしたまま対応することも大切です。家に人が来たときには油断せず、ドアガードやドアチェーンをして相手を確認してから対応しましょう。 イラスト=ちなきち『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』より/取材=レタスクラブ編集部MM/文=レタスユキ