【バレー】パナソニックパンサーズの歴史も礎に、世界一のクラブを目指して「大阪ブルテオン」発進
VリーグV1男子のパナソニックパンサーズは6月11日、今秋の大同生命SV.LEAGUE開幕に向けて「世界最高峰のクラブ」となることを主な目標とするリブランディング発表会を大阪市内で実施した。 会の冒頭で、パナソニックパンサーズ代表兼パナソニックスポーツ株式会社代表取締役社長の久保田剛氏より新クラブ名「大阪ブルテオン(OSAKA BLUTEON)」が発表され、新エンブレムも公開された。 まったく新しいチーム名は驚きの発表となった。しかし、 Blue to Eon Blue=パンサーズから続くチームカラー Eon=永遠、永劫 永遠への青、永遠なる青へ と、その命名にはこれまでパナソニックパンサーズとして長年築いてきた歴史へのリスペクトが刻み込まれている。さらに、枚方市、門真市、守口市、寝屋川市、交野市の5市と連携協力協定を締結し、“大阪”を代表するバレーボールチームとなる強い意志が示されている。 国内トップリーグの大転換期に際して、これまで以上に地域共生・社会連携を強化しつつ、SV.LEAGUEのほか、アジアクラブ選手権、世界クラブ選手権での優勝など、グローバルで唯一無二の存在を目指し、SVライセンスの要件を満たすべく、数年のうちに観客数5,000人以上のアリーナへの移転も検討されているという。
発表会ではこの後、ティリ・ロラン監督、山内晶大キャプテン、西田有志、山本智大、エバデダン ラリー、中村駿介、池城浩太朗、西川馨太郎、小宮雄一郎の各選手に加え、新加入となる永露元稀、富田将馬の両選手も登壇し、新シーズンより選手が着用する新しいユニフォームがお披露目された。 山内主将は、「新しく加入してきた選手もおり、既存のメンバーといい融合ができて、大阪ブルテオンらしい新しい風を吹かせてくれると思う。ファンの皆さんにもそれを後押ししていただければ、いい開幕スタートができるはず」と、キャプテンとして新リーグへの意気込みを語った。 ティリ監督は、「パナソニックには長い歴史があり、その歴史を変えるのは非常に難しいことだと思う。しかし、何かを変えなければ上を目指すこともできない。ここから新しい風が吹くと思っており、夢やモチベーションがあるのは非常によいことだと思っている」と前を見据えた。 久保田氏は発表会後の取材で「トップランナーとしての誇り」という表現をしていたが、大転換期に自ら先頭に立ち、新たな潮流を起こそうという、強い気概をひしひしと感じさせる大阪ブルテオンの門出だった。 文・写真/村山純一(編集部)
月刊バレーボール