映画「サユリ」原作者・押切蓮介氏、白石晃士監督と相思相愛「大ファンだった」
映画「サユリ」の完成披露舞台挨拶が8月8日、新宿バルト9にて開催され、主演を務める南出凌嘉をはじめ、根岸季衣、原作者の押切蓮介氏、白石晃士監督が登壇。白石監督、押切氏共に相思相愛の映画化だったことを明かした。 【動画】「サユリ」予告映像 本作は、押切氏の同名人気ホラー漫画を「地獄少女」「不能犯」などの白石監督が実写映画化。念願の一戸建てに引っ越してきた神木家だったが、どこからか聞こえてくる笑い声と共に家族が一人ずつ死んでいくという異常事態に見舞われてしまい……。 神木家の長男・則雄を演じた南出はホラー映画初出演となったが「主人公の感情にどう共感してもらえるのか考えて演じました」と語り、「白石監督にいろいろトライアンドエラーさせていただきながら撮影することができました」と振り返る。 映画化へのいきさつについて、白石監督は「『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』の田坂公章プロデューサーから読んでみてくださいと渡されたのが漫画『サユリ』でした。読んだらとても面白くて『これは私がやるべき原作ですね』と映画化に動き出しました」と説明すると、押切氏は「僕も白石監督の大ファンだったので、クラスでずっと狙っていた女の子と両想いになったぐらい嬉しかった。口裂け女をバットで追い回す白石さんの感性が大好きだった」と思いを語っていた。 劇中には、原作にはない太極拳のシーンが登場する。白石監督は「押切先生からカンフーはどうですかね?」と提案をもらったといい、「映画的にカンフーは難しかったのですが、太極拳ならいけるのでは……と提案してご理解いただきました」と説明。南出は太極拳のシーンに「やったことがない動きだったので苦戦しました」と大変だったことを明かすと、則雄の祖母・春枝を演じた根岸も「針の先生に現場に来てもらって命をかけてやりました。太極拳も(南出と)二人で朝早くから練習をしましたね」と懐かしそうに話していた。 また、根岸は自分が発する「命を濃く」というセリフに感銘を受けたというと「私生活でもこの言葉に元気をもらいました。撮影中も、その後の生活でも支えとなっている言葉です」としみじみ。南出もその言葉に共感したというと「ホラー映画なのになぜか元気が出て明日から頑張ろうと思える映画。劇場で命を濃くしてほしいです」と観客に向けて作品をアピールしていた。 「サユリ」は、8月23日から全国公開