ディズニー「ネトフリからスター略奪」の新作群 主役級の韓国俳優たちがシンガポールに大集結
チョイ曰く、2023年に公開されたディズニープラス配信作品のTOP15の中、9本が韓国作品だったそう。もちろんそれには「ムービング」も含まれ、実績を作る韓国コンテンツへの投資を強化する流れと言えるでしょう。 イギリスのアンペア・アナリシスの調査によると、配信作品全般でアメリカ以外のコンテンツ投資が増加傾向にあり、Netflixのアメリカ以外の投資率39%に対して、ディズニープラスは54%と高いことがわかっています。アジア発作品に積極投資する勢いを裏付けるものだと思います。
また調査機関メディア・パートナーズ・アジアが視聴時間などエンゲージメントシェアを調べた結果によると、インドやインドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、韓国ではディズニープラスはトップ5に入り、インドではディズニープラスはNetflixよりも高いシェアを獲得しています。こうしたデータからも納得できるものです。 これまで賞レースで劣勢でもあったディズニープラスですが、今年は日本の戦国時代を舞台にした真田広之主演のドラマ「SHOGUN 将軍」が米エミー賞でドラマ・シリーズ部門史上最多の18部門受賞をしたところ。ディズニープラスからアジア発のストーリーの勢いを伸ばしたいという思いもあるのではないのでしょうか。
シンガポールに集結し、世界最強IPのミッキーマウスと共にフォトセッションまでこなした出演者の作品群からすでにその勢いは十分に伝わってもきました。ディズニープラスの反撃が確かに始まっています。
長谷川 朋子 :コラムニスト