なでしこジャパン、ニュージーランドと中2日での再戦へ。指揮官「一つひとつの質を上げていくところは詰めていきたい」
なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督が、6月3日に行われる国際親善試合・ニュージーランド戦に向けた意気込みを語った。 池田監督の下、今夏に行われるパリ五輪に向けて強化を進めているなでしこジャパン。スペイン遠征では5月31日と6月3日に五輪出場国のニュージーランドと連戦を戦う中、31日の1戦目ではいろいろな組み合わせや戦い方を試しながら田中美南と古賀塔子のゴールで2-0の勝利を収めた。 3日には中2日での再戦が行われる。その一戦に向けて池田監督は「一つひとつの質を上げていくところは詰めていきたい」とし、「攻撃のところだと一つのラストパスの精度やスコアに繋げるところ。守備のところは連携・連動、相手のボールの動かしに対してどう対応していく中でのコミュニケーションの質を上げていきたい」と攻守においてのテーマを挙げた。 31日の試合ではチームとしてトライをした中で課題も多く出た。その意図として池田監督は「ボールを奪い返す方法を増やしていく。相手が我々に向けて変化してきたことに対して、選手たちの中で『それだったらこれでいけばうまく嵌めることができるんじゃないか』という考え方の積み上げになれば」と語り、対戦相手によってピッチ上で柔軟にやり方を変えられるようにトライをしていると説明した。 短い期間での連戦は、18人枠で戦うパリ五輪を想定した意味合いもある。「そういうところも考えていかないといけないと思いますし、こういう限られた遠征の中で選手のパフォーマンスをしっかりと見たいという部分で、いろいろなポジションを含めて選手にプレーしてもらう意図がある」とは池田監督の言葉。初戦からのメンバー変更を示唆する中、チームとして成熟度の高まりを見せられるか注目だ。