《ブラジル》商議所異業種交流会=移民花嫁のアマゾン開拓生活=「外国暮らしは学びが永遠に続く」=モンテ・アレグレの大槻京子さん
両親の介護やデカセギで数年間日本に滞在した時期を除き、サンパウロまで陸路とフェリー、飛行機で約17時間もかかる、アマゾン中流域の入植地で今日まで過ごしている。2001年には電気と電話、2007年にはようやくインターネットが通り、「インターネットは人間世界の扉」と、別世界のような感動を受けた。 モンテ・アレグレの公的医療機関については、51年前から変わっておらず非常に環境が悪い。手術が必要な場合は州都ベレンまで出る必要がある。インフラ整備もなかなか進まず、「どんなにのんびりした人でも、ここでは政治に関心を待たずにはいられない」という。 「アマゾンが私を育ててくれたと思う。日本人が外国で暮らすということは、学ぶことが永遠に続くということ」と述べ、二カ国の文化の狭間で生きることは興味が尽きず、趣味の俳句や緑が生い茂る庭の手入れ、出かけた先で人と話し込んだり、お店をのぞくという何気ない日常が一番楽しいと笑顔で締めくくった。