【試乗】精悍さマシマシの「BLACK STYLE」がZR-Vに登場! 乗りやすいしスポーティだし走れば「売れる理由がわかる」
ZR-Vに初めて用意された特別仕様車「BLACK STYLE」
ホンダが2023年4月に発売したSUV、それがZR-Vだ。2022年12月に日本国内での販売を終了したCR-Vと入れ替わるように登場したZR-Vは、車体設計のベースを現行シビック(FL型)と共有した、新世代の都市型SUVである。ホンダはZR-Vを新たな世界戦略車と位置付けており、北米や欧州、日本、さらに中国やアジア諸国といった市場に導入されている。 【写真】ブラックをテイストしてより大人な雰囲気に! ZR-Vの特別仕様車「BLACK STYLE」のインテリア(全38枚) ZR-Vのエクステリアは、大きく口を開けたようなフロントグリルや精悍な顔つきを演出するヘッドライト、そしてスポーツカーのような長いフロントノーズが印象的。優れた居住性や高い積載性といったSUVならではの特徴はもちろん、シビック由来の軽快なハンドリングやフットワークといった点が評判となり、とくに子育てがひと段落したシニア層から多くの支持を集めているという。 そんなZR-Vに、初めて用意された特別仕様車が「BLACK STYLE」だ。e:HEV Xおよびe:HEV ZのFF/4WD両車に設定される、計4モデル。「BLACK STYLE」という名称のとおり、アクセントカラーとして内外装の各所をブラック仕上げとすることで、ZR-Vをよりスタイリッシュに演出し、全体的に上質さを向上させている。 同じようにブラックをテーマとしたモデルとしては、すでに販売が終了した5代目CR-Vや、現行オデッセイに「BLACK EDITION」が存在しているが、こちらが機能面における装備も充実した最高級グレードとして設定されていたのに対し、どちらかというとBLACK STYLEはベース車両の精悍さを強調したスタイリングパッケージという趣となっている。 ZR-V BLACK STYLEの外観における変更点は、バンパーガーニッシュやバンパーコーナープロテクター、ホイールアーチプロテクター、そしてサイドシルガーニッシュをクリスタルブラックパール塗装としたほか、18インチホイールもベルリナブラックの専用品が採用されたこと。 インテリアでは、ルーフライニングがブラックとなるのが特徴だ。2リッター4気筒エンジンと2モーターを組み合わせたe:HEVなど、パワートレインや駆動系における変更点はない。 また、日常において使用頻度の高い装備が充実している点が特徴で、e:HEV X BLACK STYLEではHonda CONNECTディスプレイ+ETC2.0車載器、運転席/助手席シートヒーター、ワイヤレス充電器、マルチビューカメラシステムがを標準装備。 上級グレードであるe:HEV Z BLACK STYLEでは、さらに左右後席シートヒーターが標準装備となるなど、お買い得感も高い内容となっている。 ボディカラーはe:HEV X/e:HEV Zとも共通で、プレミアムクリスタルガーネット・メタリック、スーパープラチナグレー・メタリック、プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリックの全5色が用意されている。 車両価格は「e:HEV X BLACK STYLE」のFF車が400万700円、4WD車は419万8700円。「e:HEV Z BLACK STYLE」のFF車が430万8700円、4WD車は450万6700円となっている。なお、ZR-V BLACK STYLEの受注はすでに2023年10月から開始されており、いよいよ今夏よりデリバリーが始まったというわけだ。