倖田來未、15周年ライブツアーは「今の私を表現」
歌手・倖田來未が27日、さいたまスーパーアリーナでメジャーデビュー15周年記念ライブツアーのファイナル公演を行った。 今年でメジャーデビュー15周年を迎えた倖田は、3月に発売した通算12枚目のオリジナルアルバム『WALK OF MY LIFE』を引っ提げ、全国8都市12公演の全国アリーナツアーを開催しており、この日ツアーファイナルを迎えた。 今回のライブツアーのテーマは、“人がどう思うかではなく 自分がどう生きたか”で、18歳でデビューして長い下積み時代や紆余曲折を経て、15周年を迎えた倖田の「これまで歩いてきた道が私の人生」との思いを反映したものになっている。 最新アルバムもヒップホップやDANCE、ロック、SOULといったさまざまなジャンルの音楽エッセンスを融合したハイブリッドな作品となっているが、今回のライブツアーもこれまでの盛ったメイク、盛ったヘア、盛ったファッションといった“足し算”とは逆の“引き算”の発想で構成されており、ステージはLEDのみというシンプルなセットに。 お姫様のようなガーリーなドレススタイルも一切なく、自身最高の12人のダンサーとともに魅せる圧巻のダンス、命綱なしのフライングパフォーマンス、初披露となるピアノ、ギターの生演奏など、息つく間もなく次から次へと繰り広げられるステージは、まさにこれまでの倖田の集大成とも言えて、 “可愛い”から“大人の倖田來未”への変化が表現された内容となった。 倖田は、「これまではガーリーなドレスを着て、可愛さを意識して歌う曲も多かったんですけど、“今の私”を表現したら自然と“くぅちゃん”の部分が演出に入らなかった。アルバム『WALK OF MY LIFE』もそうですが、意図的にというよりも、自分が今やりたい音楽を表現したら結果“くぅちゃん”をイメージさせる部分がなくなりましたね。それは年齢的な部分もあるかもしれませんが、“くぅちゃん”はファンの方の声を聞いて支えられていたイメージなんだと思います。衣装やヘアメイク、そしてステージもシンプルにして、歌やダンスだけではなく、自分自身の体を使ってできることを最大限取り入れました。これまで以上に、私次第で左右されるステージになるので、来てくださった方から『楽しかった!』という声を頂けるたびに、とてもうれしく思いました」。 さらに、「デビューから15周年目に突入し、今まで歩いてきた道で吸収してきたものをすべてアウトプットしたツアーになったんじゃないかと思います。これまでは流行やファンのみなさんが求めるものを意識しながら作ってくることが多かったのですが、今回は自分がやりたい音楽をやらせて頂きました。早くも半年が経ちましたが、あっという間でしたね。来月は台湾に加え、初のシンガポール公演もやらせて頂けることになり、改めて支えてくれているファンのみなさん、そしてスタッフのみなさんに感謝しています」と話している。