【更年期、私の場合/読者編②】麻美さん(54歳・販売)の場合。2日連続で出勤できないほどの強い倦怠感が、プラセンタ注射を始めたら…
家に帰るとぐったり。「面倒くさい」が口癖に
倦怠感や頭痛、ほてりやめまいといった症状はなかなか治まらないうえ、倦怠感は仕事に影響が出るほど悪化していった。 「それまでフルタイムで販売の仕事をしていましたが、家に帰るとぐったりして家事ができず、2日連続して働くのが難しいほど疲れやすくなってしまったんです。やらなきゃいけない家事は山ほどあるのに動けず、『面倒くさい』が口癖になりました。まさかこんなにつらい症状が出るなんて…」 料理が好きで、休日は一日中料理をしていた麻美さんだが、買い物に行く気力さえ出ず、外出先で体調不良になるのが怖くて友人との約束を“したくない”と感じるようになってしまったそう。 「友人からの誘いを断ったり、今までできていたことができなくなったりして、『本当に元に戻るのかな…』と落ち込む日々が続きました。ホルモン補充療法(HRT)は子宮筋腫などへのリスクがゼロとはいえないので、婦人科で漢方薬の『加味逍遙散』と自律神経のバランスを整える『トフィソパム』を処方してもらいました」
週1回のプラセンタ注射で少しずつ体調が上向きに
頭痛とめまいはよくなったものの、漢方薬の種類を替えてもほてりと倦怠感は改善されないまま。そんなとき、職場の先輩がプラセンタ注射を打っていたことを思い出し、今年の1月からプラセンタ注射に切り替えた。 「週に1回のペースでお尻に打って、10回1クールで経過を見ています。保険適用なので1回当たり530円。最初の2カ月くらいは、打った翌日にものすごく元気になるけれど、そのあとガクッと落ちる感じの波がありました。私は5~6回目くらいから倦怠感が軽くなってきて、5月の連休前くらいからは火照りも改善されて、比較的元気な日が増えています。 ただ、いつまで、どのくらいの頻度で打つかは人それぞれ。働きながら毎週通うのは大変なので、様子を見ながら月2回くらいまで間隔をあけていけたらいいなと思っています。肌のくすみが改善されたのも、うれしいメリットでした」 体調が安定するにつれて「面倒くさい」という口癖も減り、自分から友人を誘うことも増えたそう。職場の先輩たちからの「私もそうだったけど、元気になるから大丈夫!」という言葉にも励まされたと言う。 「更年期の症状は人それぞれだし、いつかは過ぎ去るものだと頭ではわかっているけれど、その最中はトンネルの暗闇にいるような感じ。家にこもっていたらもっと落ち込んでいたと思うので、ペースを落としながらでも仕事を続けていてよかったなと思います」
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