新年7日で子ども74人死亡 ガザ、ユニセフ「悲劇的」
【エルサレム共同】国連児童基金(ユニセフ)は8日、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、年明けからの7日間で少なくとも74人の子どもが死亡したとみられると明らかにした。ラッセル事務局長は「あまりに多くの子どもが亡くなり、悲劇的な年明けだ」と訴えた。ガザでは医療体制が崩壊寸前とされるほか、冬の寒さで凍死する新生児や乳児が相次いでいる。 一方、イスラエル軍はイスラム組織ハマスに拘束されていた男性の遺体をガザ最南部ラファの地下トンネルから収容したと発表した。男性は2023年10月7日のハマスの奇襲で拉致され、拘束中に殺害されたという。 地元メディアによると、男性は53歳のアラブ系イスラエル人で、3人の子どもと共に拘束されていたが、うち2人は23年11月に解放され、もう1人は殺害された可能性が高い。ハマスは依然として約100人を拘束中とされるが、既に死亡した人も多いとみられる。 ガザの停戦交渉は3日に仲介国カタールで再開したが、イスラエルとハマスの隔たりは埋まっていない。